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同居する生き物

タンザニアに住んでいた頃。
同居人ならぬ’同居生き物’が
たくさんいました。

タランチュラやらウデムシなど
おぞましい’やから’から

見たこともないありとあらゆる種類の
虫など多種多様。

代表的なのは、ヤモリとありんこ。
彼らとはもう「よっ!」とあいさつするほどに
となりにいて当然の仲となりまして。

自然生態系の彼らのテリトリーに私たち家族が
一緒に住まわせてくださいとお願いして仲間に
いれてもらったような感じでしたからね。

だから、それに慣れてしまったあと、
モンゴルへ引越し、ウランバートルの
近代的な高層マンションに入居したとき。

生命の息遣いがまったくナイじゃないか。
なんと無気質な空間であることよ!

そう、とっても寂しく感じ、夫と娘が出かけた
後の朝、ひとり心細い留守番となったのを
覚えています。

モンゴルは一年の約4分の3が冬。
マイナス30℃にもなる極寒の季節は木々は
枯れ木同然の姿となり、虫は完全に氷の地上
から消え去ります。

虫が生息しない極限の氷の世界。
その光景を目の当たりにし、刺すような
痛さを肌で感じたあと、

常温の中、動き回る虫たちを見ると、
あぁ、生きていられるよねと温かい目で
見ることができるようになったのです。

今、イギリス。この国でしか
見たことのない虫がいるんですよ。

夜中、洗面所に行くと、5〜8mmぐらいの
黒いしずくのような形をした'点’が床を
ピロピロッとすばやく動いているんですね。

たいてい2〜3匹いるかな。

パカッとついた明かりを察知した途端、
ピタッとその時の動きで静止。まるで
「だるまさんがこーろんだ!」を
やったみたいに。

ロンドンのフラットに住んでいたときも、
コレ、出てたわ。
毎回トイレットペーパーで潰して取ってたわ。

そう思い出しました。

コレはシルバーフィッシュという虫。
なかなかキレイな名前です。
実物はそうとは言えませんけど。

今回も潰して退治するか?

うぅ。。。
モンゴルでのあの極寒気候で、生きていける
温暖な気候のありがたさを身に沁みて
感じたからなぁ。

簡単に潰したりなんかできなくなっちゃった!

害を及ぼすではなし、今のところは
よかたい!

そんなわけで、我が家のシルバーフィッシュは
今晩も元気に走り回っとります。

写真)ラベンダーにたくさん飛び交っていた
みつばちの1匹をパチリ

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