【旅行記】マレーシア・クアラルンプールひとり旅9~天后宮→KLCC→パブリカ~
人生初の海外ひとり旅でマレーシアへ行ってきました。おかげさまで、沢山嬉しいことがあった良い旅になりました。
このひとり旅にあたり、前もって準備していて良かったことは、
●クレジットカードの会社に電話して、旅行の間だけ、セキュリティーロックがかかりにくくしてもらった。(←昨今、ロックがかかって支払えない事が多いと聞くので、安心して使えるように。)
●スマホの充電がもたない場合に備えて、余裕を持ってモバイルバッテリーを準備。(←いまやスマホは生命線ですね)
●夏だけど、使い捨てカイロを少し。(←風邪っぽくなった時は首の後ろ、お腹が痛くなった時は腰や下腹に貼ると、復活に役立つ。旅先は体調の変化が起きがちなので)
●スカートではなく細めのパンツ。(←飛行機で、隣の人をまたいでトイレに行く時など、細めの方がスムーズ)
など、個人的に準備していて良かったポイントかなと思います。
この旅行の観光できる最終日の後半。最後に訪れたライブハウスでは、とってもうれしいことがありした!
旅の始まりはここから↓
【天后宮】
KLタワーの回転レストランのビュッフェで超満腹になったあとは、
ぜひ行ってみたい美しいお寺があり、移動。
市の中心地より少し離れていたけれど、とても良さそうだなと思って。
Grabで到着。
私が降りたら、そのドアを閉じる間もなく、待ち構えていたヨーロッパ系のカップルが「Hello」と言って私と入れ替わって同じ車に乗り込んだ。私が乗った時もこうだったから、ロスなくお客さんを乗せ続けていて、1人当たりの単価は低いけど、儲かるんだなと、Grabの仕組みに感服した。
天后宮は、市内の中心からは少しだけ離れた高台にあった。ここは、海外の方がやっている英語でのYOUTUBEを見て知った場所で、私が見た中では、日本のガイドブックには扱いがそんなに大きくなかった。
なので到着すると、ヨーロッパ系の方で込み合っていて、日本人は全く見かけず、インフルエンサーの影響力を見た気がした。
観光地は、みんなどのYOUTUBEをみて来ているか、なんとなく分かってしまうから面白かった。
お寺も景色も綺麗だった~。
夕方になると提灯の明かりで、めちゃくちゃ映えるようなのですが、私はこのあとライブを見に行く予定にしていたので、引き上げる事に。本当に綺麗だった。ちょっと高台の立地も気持ちよかった。
いい風、吹いていたな。
【帰りのGrab】
中国人のおじさんのGrabに乗った。「日本人?」と日本語で話しかけてきた。「大丈夫よ~」と言っていた。
マレーシアで、日本語で会話したのは初めてで、とても不思議な感じがした。その方は、日本に30年住んでいて、近年マレーシアに引っ越してきたとのこと。中華系でもそういうパターンもあるんだな。
ひっきりなしに、音声メールで奥さんらしき人と活気のある大きな声で中国語で会話をしていた。
Grabのドライバーさんは、皆自由だ。ある人は、インスタにイイネを押しながら運転していた。もしも、この旅に夫を連れて来ていたら、「前向いて運転してください!」とか絶対注意しまくっていたんだろうなぁと想像して、だから今回は、私1人で来て良かったと思った。笑
一通り音声メールをやったら、今度は、私に
「寒くない?大丈夫?」と日本語のマイルドなトーンで聞いてくれた。
「大丈夫です」と答えた。
「英語いける?」
「あ~ちょっとだけ」と日本語で答えた。
お互いの英語力、日本語力をお見合いしている間に目的地についてしまった。
降りる時、
「ありがとうございました。Thank you very much! 謝謝!」と言うと、謝謝!でドライバーさんの笑顔が輝いた。
相手の母国語でありがとうを言うって、大事なんだなと知った。謝謝!
【KLCC】
夜の部屋飲み用のお酒やお水など買うために、KLCCのスリアに立ち寄り、一旦ホテルに荷物を置きに帰る。このコースが、この3日間の定番になった。
ここも見納め。クアラルンプールのランドマーク。お菓子などのお土産はここのスーパーで買う事にした。3日目だから、だいぶ迷わなくなった。
相変わらず、色んな人種がお互いを気にせずに悠々と闊歩している。
マレーシアの匂いはムスク系の香水の匂い。外国に行って感じる特有の体臭っぽい匂いは全くないけれど、どこを歩いても、はっきりとした香水の香りがした。
ムスリムの女性たちは、布の色や柄のセンスが抜群にいいなと感じた。ヒジャブの巻き方も、ヒダの作り方も、素晴らしくきれいに決まっていた。日本で着物をかっこよく着て、凛としている女性のように、どこか誇り高いオーラを放ちながら、優雅に堂々と歩いている姿は、
最高にかっこよく感じた。
【Grabでライブハウスへ向かう】
今回の旅の締めくくりは、JAZZのライブへ。
クアラルンプール最大の日本人居住区モントキアラの近くにあるパブリカという大きな商業施設にあるお店へ。
例によってGrabで。今回来てくれた車は、普通にタクシーの車両だった。Grabと比べて、タクシーの料金は高いので、色んな観光地で待つタクシーは皆暇そうだった。
クセの強い発音で行先を確認してくれて出発。タクシーの方なのにGrabもやって、大変だなぁと思いながら、無言で目的地まで。だんだん、この方、プロのドライバーなのに、お支払いが安かったら申し訳ないなぁと思い始めてきた。
パブリカは日本語表記も目立つ、とっても大きな煌びやかな場所だった。ゆっくりまた来たい場所。タクシーはビシッとお店の前につけて下さった。タクシーに乗ったと思って、いつもより多めにチップを付けた。
【ジャズライブに行った】
ここがこの旅で最も思い出深く、感動した場所になった。本当に上手くできたシナリオを誰かが書いてくれたような、素晴らしい旅の締めくくりになって、心から、この旅とこの旅を理解してくれた夫に感謝している。
Grab を降りると、上の階からJAZZの演奏が聞こえてきた。前日の演奏が30分遅れで始まっていたので、どうかなぁと思ったけど、そこまで遅れていなかったみたい。
慌ててエレベーターを探して、上の階へ。生々しく音が聞こえてくるなぁとおもったら、ライブ会場のとびら全開で、演奏者が見えない場所はレストランとして機能しているような感じだった。
お店の受付で、「予約してないんですが」、というとカウンターに案内してくれて、座り、メニューは、このバーコードをスマホで読んで注文してくださいとのこと。クアラルンプールは、いたるところ結構なIT社会だった。
ノンアルコールのつもりが、いい雰囲気なのでジントニックを注文。ピアノ、ベース、ドラム、ボーカルのバンドで、演奏者は、香港かシンガポールかという感じの方々と、ボーカルの方は、マレーシアのどこかの島出身で、コンテストなど賞を取ってらっしゃる人とのことだった。
演奏、上手い! 歌、上手~い!!! 楽しい~~~!!
歌、うま~~~い!!!! 凄くうまい!!!!!!
最高だった。なんか、歌の方は、英語の歌のリズムが、かなり素晴らしかった。ピッチ感もなんか平均律っていうより、とどまる長めの音は純正律って感じるキラッとしたところにとどまる。マイクワークも色んな見たことがない技があって、日本にではなかなかこういう歌手はいないと思う感じだった。
表現力も素晴らしくて、なんか才能も努力も全部感じる説得力のある歌声だった。
ニーナシモンの曲が良く似合う。普通のスタンダードも、かなり、かっこよかった。英語のリズム、こんな風にしたいんだよなぁ~。
私のこの旅の決め事として、夜遅くならないように1ステージで帰る予定にしていたのだけど、すごく良かったので、もう1ステージ見ていくことにした。
一応、心配をかけないように日本の夫にLINE。「楽しんでおいで~」との返信。1人旅だというのに、この旅は、逐一夫に連絡したり、風景を見せたり、なんだかんだ、孤独になる予定が、全く孤独になれなかった。スマホもあるから日本との距離は全然感じなかったな。
今日のジントニックは少し酔いが回った。日本を出て4日、目いっぱい動き回ってきて、そろそろ疲れているのだろう。酔っぱらいたくないので1杯でやめておこう。15時にビュッフェで満腹を超える満腹になったお腹は、まだ満腹だった。
そう思っていたところ、セカンドステージまでの、インターバルに、スタッフの男の子が、
「お代わりいかがですか?」と言いに来た。
一瞬、ソフトドリンクにする?って思ったけど、本当にもうお腹に入らなかったので、悪いと思いながら、お断りした。お腹いっぱいで…。
セカンドが始まり、氷が完全に溶け切ったジントニックをすすっていた。
バーテンの人の目線が気になる。途端に居心地が悪くなって、なんだかさっきまで楽しかったのに、座りが悪くなる感じがした。でも、音楽楽しまなきゃ勿体ないなぁと自問自答していた時、
曲のエンディングで音を延ばして、曲がしまったあと、
「ポンッ!!」と、バーテンの人が、絶妙なタイミングで何かの蓋をたたいた。まるでカンフー映画で「あちょー!」というぐらいのテンションで。
それが絶妙すぎて、あまりにも面白くて、噴き出して彼の方を見て笑ってしまった。笑いを引きずったまま、引き続き演奏を見ていたら、すっと目の前の私のジントニックが下げられて、新しいジントニックを、その彼がおいた。
そして、手を振ってサービスだからっというジャスチャーをした。
え~~~~!! サービス!!!!!!!
そ、そんなことあるのか!!!!!!!
そんなことってあります???!!!!!!
演奏中だったので、「ポンっ」の彼の方を改めて見てありがとうのジェスチャーをした。
いやぁ~~~~、優しすぎる、、優しすぎる、、え~~。
信じられないぐらい優しかった。ジントニックは、もしかしたら1杯目よりアルコールを薄く作ってくれていたのかもしれない。飲んでも酔いは大丈夫だった。
演奏が終わって、
「ありがとう、本当~に感謝しています。」っていうと、その彼はすごく嬉しそうな顔をした。
「私は日本からの旅行者で、明日日本に帰るので、本当に良い夜になりました。」
「東京?大阪?」この場合私は、どちらと答えたら良いのか分からないけど、
「東京」と答えた。
「いいライブハウスですね~、インスタで探して来たんです。本当に楽しかったです。またいつか、マレーシアに来たいです。」 というと、「ポンっ」の彼の隣の方も笑顔でこっちをみていた。
そこに、今日の歌の人が通りかかったので、
「本当に素晴らしかったです。実は私もシンガーなんです。あなたほど素晴らしくはないけど。東京からきて、明日帰るんです。あなたのおかげで、素晴らしい1日になりました。」ありったけの気持ちを伝えようとがんばった。
その方は、「You make my day」と私が言った言葉を私に言ってきた。歌声の貫禄よりも、見た目は若い人だった。最後、その方が、右手を差し出してくれて握手して、
「えっと、なんていうんだっけ、、ありがとう」と日本語でいってくれた。
うれしかった~。
支払いは、マレーシアのリンギットの感覚がまだなくって、即座に反応できなかったのだけど、ミュージックチャージがないシステムだった。
どういうこと??申し訳ないほどに安かった。そんなことなら、もっと注文しなきゃだめだったなぁ。またうかがう機会があったら、日本から菓子折りでも持っていきたい気持ちです。
店を出てGrabを呼ぶが、私が到着した1階にも、今いる2階にも車寄せがあって、それを位置情報で、どう表現するのか不安になった。とりあえずお店の看板を写真にとってドライバーさんに送る。
しばらくたって、ぱっと振り返ると、「ポンっ」の彼が、お店の前の植え込みに腰かけて、他のスタッフの方と談笑していた。日本の芸能人の若い歌上手い人に似ていたなぁ。名前は分からないけど。
いやぁ~、演奏と言い、歌といい、そのサービスと言い、感動しまくってホテルに帰った。こんなことあるんですね。優しさに感動。
Grabが来て、何か舞い上がっていた私は、ハローの代わりに、
「サンキューベリーマッチ!!」と大きな声で言って乗り込んだら、
ドライバーさんが戸惑った顔をして、
「ハ、ハロー」と言って、無言でホテルへ走った。
マレーシアの人は声が大きく、中高音域を硬めに立てて発声する。日本語の発声だと聞き取れないみたいで、すごく変な顔をして分かりにくそうな様子になる。
それで、大声で大げさにしゃべっていたら、2日目の途中から、私の声が今まで出たことがないような音質の声に変わり、なんだか調子よかった。ここに住んだら歌が上手くなりそうだと思った。
【ホテル帰宅】
無事ホテル着。この旅で一番夜遅く帰ってきて、ちょっと緊張していたが無事帰ってこれてほっとした。そして、今日の出来事で、もう、胸いっぱいに感動していた。
いよいよ明日は、帰国。
荷物を整理して、忘れ物がないように。機内持ち込み荷物オンリーなので、重量オーバーしませんように。明日は少し早起きなので、寝過ごさないように。飛行機に乗るまで、抜かりなくやらなければ。
買っていた缶ビールを飲みながら、最後の夜の余韻に浸る時。いい旅になったなぁ~と、出会った人、出会った人を思い出して優しさに感動していた。
(つづく)
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