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QAエンジニアを入れると儲かるんですよ、という理屈を考えている

はい、考えてるんですけど、なかなかコレだ!という理屈が浮かんでこないので、とりあえずnoteにでも書いてみようかな、という次第です。

なおここでの儲かるというのは、QAエンジニア本人がではなく、QAエンジニアがJoinした組織が儲かる、という意味です。


おそらく多くの方がそうだと思うのですが、高い給料って欲しいですよね。

ただ、たとえば「QAエンジニアで年収1000万になりたい」と考えたとします。
このとき、QAエンジニアである自分が居ることで組織に1500万とか2000万とかの利益が出る、と説明できる必要があると思うんです。
※ごく単純化しています

となると、実際に経営層に説明するかどうかは別として、少なくとも自分の中では「どうやって会社に年収の倍くらいの利益をもたらすのか」というところの理屈を用意しておく必要があります。

コストの削減効果、だけでは厳しい

QAやテストエンジニアが居ることでのビジネス的なメリットでよく聞くのが、「バグや障害が減ると対応コストが減ります」とか「自動化でコストが減らせます」といった話です。
これはまあわかります。

なぜこうした話になりやすいか。それはBefore-Afterが測りやすいからだろう、というのが私の仮説です。
いまこのくらいかかっている。QAがいるとこのくらい減らせるだろう。だから浮いたぶん、差分がコストメリット。
という理屈です。

ただ、これってイマイチ足りないよなという実感があります。

削減できるコストは有限

絵空事ですが、利益って増やす方向には理論上は上限がないはずです。
一方で、コスト削減には「今かかっているコスト」という明確な上限があります。コストがゼロになったらおしまいです。
そうなると、どれだけ頑張っても頭打ちがやってきます。
かつ、コスト削減といっても当然ゼロにできる場合というのはなくて、よくて何割か減らして御の字、です。

ふわっとしているコストの取り扱い

テストにかかっている工数などは実際に存在するコストなので、明確なものです。
しかし、コスト削減効果の説明をする際は「もし障害が起こったら対応にこれだけかかると予想されて、それがかからなくなります」的な言い方になることもあります。これだと、実際にはまだかかっていないコストなので、削減出来た感が弱い。

また、たとえば2022年には障害対応コストが500万かかっていました。
そこから、QAの頑張りによって2023年は300万で済むようになりました。
2024年も同様の取り組みをして、250万にできました。
という場合で考えると。
このQAの発揮している価値は、2024年の時点ではどう捉えられるのか。
個人的にけっこうここが引っかかっていまして。
ある時点からある時点までの削減効果、この例では500万という金額から300万という金額まで、200万削減できたという効果を未来永劫効果としてカウントはされないですよね。
おそらく2024年は削減効果50万、扱いになるのでは。
となると毎年毎年なにかのコストを大幅に削減し続けないと成果出た扱いにならないのか?(もちろんそんなことはないはずですが)
ということにも。

QAが内部品質向上しているだけだとコスト削減にしかならず、だから「顧客への価値にフォーカス」という話になる?

のかな?という雑な発想です。

プロセス改善とか、業務効率化をしていった先にはもちろん「余裕を生んでそこから新たなビジネスを創出して云々」などはありそうなものの、眼の前にあるのはコスト減な気がしています。

昨今QA界隈でも顧客、価値、ビジネスetc・・・の、捉え方によってはふんわりワードをよく聞く気がします。
これは、コスト削減だけ見ていっても出せる成果は限られているので、もっとビジネスサイドによっていって売上げ増に貢献しないと待遇も上がらん、的な事情があるのかもなぁと思ったりしました。

QAが入ると売上が上がる、という理屈は作れるか

シンプルに「QAがいると品質が良くなって結果売れるんです」と言いたいけれど、言えるんだろうか、と疑問でもあります。

それはその組織におけるQAの役回りにも依存すると思いますが。

いまいまの自分の中での説明としては、QAがいることによって開発生産性が上がって、ビジネス部門が実現したい施策をこれまで以上に回せるようになって、トライアンドエラーのサイクルがスピードアップします。だから、結果的に売上げ増になるんです。
といったところでしょうか。
「それっぽい」けど「そうなの?」感が拭えない・・・
このへんいろんな方がどう説明されているのか聞いてみたいところです。

ありがとうございますありがとうございます