東大を出たけれど19「喚く二人」
お互い虫が好かなかったのだろう。同卓した二人の雰囲気は初めから険悪なものだったようだ。
片方は還暦のタクシー運転手、もう一方は中年のバッタ屋である。
相手構わず喋りながら牌を叩きまくる二人は、悪い点で似ているといえば似ていたのかもしれない。
それぞれが相手の和了りに対し、苦々しい表情を隠そうともせず点棒を投げる様は、それから起きる事を十分に予期させていた。
親が運転手、南家はバッタ屋である。バッタ屋が運転手から二つ晒していた。■■■■■■■ 678(チー)③②④(チー)
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