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「正直不動産」 正直なやり方で勝つことの難しさとその充足感の両方を描いている傑作

一度ブログでも紹介した作品ですが、9巻からめちゃくちゃ面白くなってきたので、改めてnoteでも紹介します。


この作品はとにかく設定が完璧


このプロットをそのまま主人公を「証券マン」に変えたものも大人気コンテンツになっているくらい、プロットの時点で面白さが完成されています。



順風満帆だった主人公に大いなる苦難が降りかかる


「千に三しか真実がない」「嘘をつかないと儲からない」と言われる不動産業界において、その業界の空気に適合して成功していた優秀な主人公が、突如「嘘を付けない」「思ったことも黙ってられない」という呪いを受けてしまう。

その結果、主人公は、嘘をつかないとやっていけないといわれる不動産業界の中で「正直な営業」としてやっていかなければいけなくなる。

当然今まで順調だった不動産営業の仕事は一転して地獄に代わる。今までは成績がよかったからどんな生意気な態度をとっても許されてきたが、一転して成績が下がりだすと周りははみんな敵だらけになる。成績が下がれば生活レベルも下がり、とことん惨めな思いをさせられる。

騙すための嘘じゃなくて、その人を思いやっての嘘すらもつかせてもらえない

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