☓「NISAやオルカンが本当に儲かるなら何で他人に勧めるの?」→◯「NISAでオルカン以外はリスク大きすぎ&手数料ボッタクリだから初心者はソレ以外をやるなと親切のつもりで言ってる人が多い」なのでは?
この増田みたいな間違った問題設定して「議論を喚起した」と勘違いしている人、ネットだと結構よく見かけますね。
まず最初に指摘しておきたいこととして、この増田は「多重質問の誤謬」になってる時点でダメです
なぜ?ときいてるだけのように見えますが、実際は「事実かどうかがわからない前提」を確認もせずに確定させて、それに対して疑問を投げかけているのだから、差し戻しが必要なやつです。
なので、まともに質問に答えるのではなく、記事タイトル自体が間違っているから訂正させる、ということが必要になります。
☓「NISAやオルカンが本当に儲かるなら何で他人に勧めるの?」 ◯「NISAでオルカン以外はリスク大きすぎ&手数料ボッタクリだから初心者はソレ以外をやるなと親切のつもりで言ってる人が多い」だと私は思う
「オルカンでNISA積み立て投資をやりなさい」というよりは「投資に興味があっても、いきなり個別株投資とかハイリスク投信に手を出さないほうが良い。オルカンでNISA積立投資以外をやらないほうが良い」という感じの守備的なニュアンスの人のほうが多いと思います。
もちろんアフィリエイトやりたいとかインフルエンサーになりたいとか別の目的の人は煽ってますが、それが主流ではない。
仮想通貨界隈のように「これをやれば月20%の金利が!」「魔界で一攫千金!」「ステップンやれば歩くだけで儲かる!」みたいなノリの人がメインの世界と混同しては行けないと思います。
この増田を書いた人は個別株への投資がどうして難しいかも知らない。
投資商品が他に山ほどあるのを知らない。
他の商品がいかにクソであるかも知らない。
証券会社や銀行に相談したらオルカン以外のクソ商品をおすすめされることも知らない。
みんな金融知識があまりにもなさすぎるから、自分で考えて選んだらドツボにハマる、ということを知らない。
だからこそ、消去法的にみんな同じ行動を取るようになる。
「インフレのこととか考えると投資による資産運用はしないといけないけれど、いちいち仕組みを理解して最良の投資行動を取ろうとするのはコストが掛かりすぎるから、何も考えたくない人にはオルカンが無難」
ってところに落ち着く。
こういう事情を全く理解していないから、上の増田のようなことを言う。
上の増田のような勘違いをしている人は他にもたくさんいると思いますが、よくわかってないくせにあたかも自分の狭い狭い観測範囲からもたらされる間違った結論を前提として「多重質問の誤謬」の形式で問いかけており、これは普通にイラッとしますね。
上の増田を書いたやつは、愚かなだけでなく軽蔑に値する傲慢さを持っており、しかもそれについて自覚がない。本当にゴミだと思いますね。
「議論が深まっ太郎」がかかえる三重苦
私には上の増田の書いた人の思考を完全に理解するのは不可能ですが、頑張って推測してみるとだいたいこういう構造になっているのかなと
1:興味がない分野については玉も石も同じように見える
投資やってないとか、怖いからやるべきではないと考えているAさんからすれば投資をすすめること自体がうさんくさい。仮想通貨を煽るやつもつみたて投資をオススメするやつも同じに聞こえる。
2:興味がない分野については受け身であり自分で情報の取捨選択をしないから単純に人気なものが目につく
Aさんは投資をうさんくさいと思ってるから基本的に情報をシャットアウトしてるが、そうするとオルカンとかNISAという情報だけが入ってくる。
3:興味がない分野なのだから黙っていればいいのに、なぜか自分が手に入れた断片的な情報だけで話を組み立ててわかったつもりになる
Aさんは手に入れた情報を下に「投資を煽ってるやつはNISAとかオルカンをゴリ押ししている」と判断したのではないかなと。
こういうのは
「自分の把握してる情報だけで理屈を組み立てる人」
「相手の立場に立って考えてみようという習慣がない」
「なんか上手いこと言ってドヤりたい欲求に支配されている」
の三重苦が原因で起きると思っています。
一昔前はこういうタイプの人にはちゃんと「議論が深まっ太郎」とか「鯛のおかしら」「長谷川◯の同類」などと呼ばれていたのですが……
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