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男性差別被害を訴える人のnote読んだけどむしろ別の問題が気になった

88cmと8kgの人のnoteを読みました。

ただ、ちょっとピンとこなかった。これ「弱者男性」とか「男性差別」の記事じゃないと思う。「キモイ」という言葉を発するもの絶対滅ぼすべしな「ニンジャスレイヤー」みたいなものだと思う。

私も一時期、とある発言に対してだけは「絶対に許さねえ」っていう加害衝動がムクムク湧いてくるときがあったからなんとなくそんな気がするんだよね。(「要は~~がないんでしょ」的な発言をする奴を見かけるととりあえず殴りに行ってた)



あのnoteを読んで私が感じたのは

ただひたすらに男性に対して「キモイ」という言葉をなげかけてくる存在への恐怖と憎しみだった。

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この感情が強するのか、彼は文章を書いてる途中で「自分の説明文に対して」キレていた。 いきなり話をぶった切ってその「自分を見下す存在」への憎しみの記述が挿入されることが何度も何度も繰り返されており、非常に文章が読みづらかったが、もう彼自身自分の感情を制御するのが難しいのだと思う。


【脱線】絡新婦の理の平野について

とあるミステリー小説に平野という連続殺人犯が登場する。

この人物は、自分の意志に関わらず「化粧の香がする人間の目をえぐって殺す」という性質がある。知り合いであっても、直前まで何の問題もなく会話していても、途中から化粧の香りがしだすともうだめ。

たとえ目の前の相手が自分を脅かさないとわかっていても自分を制御できなくなってしまう厄介な状態だった。

そんな平野は、黒ミサをやってる怪しい集団がかくまわれていたけれど、最後の最後で自分をかくまってくれていた黒ミサの親玉を自分の手で殺しちゃう。

視るな視るな俺を視るなァッ……!!」
朴訥な細工職人であったが、「視線」に怯え隣人の矢野妙子を殺害して以降、残忍な「目潰し魔」と化してしまった。



己の加害感情を制御できないというのはかなりつらい


めっちゃ失礼なことを書くけれど、88cmと8kgの人は、この連続殺人犯に近い精神状態に陥っている気がする。殺人犯の部分じゃなくて、「己の加害衝動を制御することが困難になっていてそのことに苦しんでいる」という部分である。

彼は「キモイ」という言葉をぶつけられるとパニック障害またはバーサク状態になるくらいにかつてひどいトラウマを受けているんじゃないだろうか。


こうなると生きるのが地獄でしかない。

もはやだれが差別をしているかどうかとかどうでもよくて、その「キモイ」という言葉を発する人間を片っ端から殺して回ることによってしか心の平穏は訪れない。一部のミサンドリストだとかミソジニストもそんな感じの状態の人いるけれど、彼はもっともっと苦しんでいるんだと思う。己の加害衝動を制御できない状態はつらかろうと思うよ。

その地獄の状態で、一時フェミニズムっていう黒ミサ集団に囲われていたけれどやがて、その黒ミサ集団ことフェミニストたちこそが己の禁忌であるキモイという言葉を多用することに気づいてしまったんじゃないか。


8cmさんはもはや自分のトラウマをえぐる「キモイ」という言葉を発する人間滅ぶべし、慈悲はないマシーンのようになってしまっている気がする。そうやって彼はフェミニストたちの目をつぶして回ることにしたんじゃないか。

そのくらい「キモイ」や「見下し」に対する憎悪の気持ちが強く感じられるので、読んでいてつらかった。



加害感情を制御するためには「治療」が必要

私は、あの記事を読んでいても「弱者男性」の話だとは全く思わなかった。ただひたすらに88cmと8kgさんが「自分の心が常に憎悪に苛まれている状態がつらい」という気持ちばかりが読み取れた。


彼によって必要なのは、フェミニズムではなく治療だと思う。

彼はもう、被害者意識が強くなりすぎて「自分の加害衝動」を抑えることができないんだと思う。弱者男性ゆえのつらさよりも、この「憎しみからくる加害衝動」が自分の心を常に苛むということが何よりもつらいんじゃないか。


この苦しみをそのまんまテーマにした作品として「ファイアパンチ」というすごい作品があったけれど、かといって現代日本でそうやってニンジャスレイヤーやファイアパンチみたいなことをやるわけにもいかない。

8kgさんにとって救いとなるのはフェミニズムではないと思う。(大事な事なので二回言いました)

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