見出し画像

「ガクサン」6巻読む-1   ロングセラー本に必要な要素とは… 「ソレが分かれば苦労はしねえッ!」

私は数年間大企業で働き、そのあと中小企業に転職したんだけれど、一番思ったのが

「ちゃんと顧客のニーズや市場の調査ができるマーケティング部門がある企業」ってのはそれだけでむちゃくちゃ優秀なんだなってことですね……。


今までの振り返り

1巻では
・自分の学習レベルを確認することの重要性の話
「できないところを潰す」効果的な復習の話
・希望する進路に応じた「学習ルート」が存在するという話

2巻では
・参考書選びの考え方の話
・進路選択の考え方の話
・モチベーションに頼らず学習を継続するコツの話

3-1では「基礎読解力」の重要性の話
3-2では「勉強時間の確保」の考え方の話
3-3では「認知特性」を意識した勉強の話

4-1ではノートの取り方についての話
4-2では復習の重要性と、いつ復習するべきかの話(重要)
4-3では苦手な科目、とっつきにくい科目の独学をどうするかという話

5-1では参考書のこだわりポイントを理解してフル活用したいという話
5-2では入試制度改革によってどういう能力が今後求められるかという話
5-3では勉強は何のためにやるのか、勉強することで何が得られるのかという話
5-4では復習をより効率にするための「教える」のやり方についての話
(5-5ではクイズで強くなるための秘訣)

をやってます。どんな話だったかを思い出せない人はリンク先をもう一度チェック!



会社にマーケティング機能が事実上存在せず制作チームがマーケターを兼ねてるってのは割とある(とくに社長依存が高い組織)

どうやらこの作品の舞台となる会社もそのあたりの余力がない様子。


若い人からしたら「マーケティングをしない」「ニーズの方からスタートしない」なんて考えられないよね

んで、新入社員なら当然そう感じる。インターネットやってる人間なら「鋭くターゲッティングされた商品」「ニーズに特化した製品」ばかりが目に入るからね。ネット広告とはそういうものなので!


ともかく、ようやくマーケティング部門を作ることになるが…

しかも、そういう機能なかったの?って呆れられてるのに「売れそうな本1冊作らないとそんな組織認めない」といいだす。

※まぁ「社内機能」が必要なのは認めても「このメンバーでは認めない」ということだからこちらの言い分も妥当といえば妥当だけれど。
少なくとも「いいひと。」ではいざ製品ができるまではずっと課外プロジェクトだった。

だから、この編集局長の言ってることはある一点を除いては全然理不尽ではない。それは…


「ロングセラーになる本ってどんな本だよ」
「どうやって判断するんだ?」

ってところですね。判定基準が曖昧すぎるっ!!!


でも作中でそういうアイデアが出てくるんだとしたらめっちゃ面白い!
ここからどうなるのか楽しみです。


作中で紹介されている参考書(ベストセラーの例)

私は古文が得意だったのでこの人の本に頼ったこともないし、実際東進衛星予備校でアルバイトしてる時にこの人の授業見たけど別にわかりやすいとは思わなかった。

でもめちゃくちゃ売れている。


何がすごいんだろうって思ったけどこの作品でも「とっつきやすくはあるけれど本自体がすごいとは全く言ってない」のが面白い。

ただ、今となっては「共通言語」になっているから強いのだという。(ネットワーク外部性)




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?