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海の温度とpHのゆらぎ

この前、さまぁ~ずのYouTubeでモルディブ旅編が放送されていた。モルディブといえば、ブルーラグーン、純白のビーチ、ロマンティックな水上コテージと、まさに楽園のような場所。死ぬまでに一度は行ってみたい。でも、その美しい景色の裏には、地球全体が深刻な環境問題を抱えていることを知っているだろうか。


海面温度とpHレベル

まずは、表面海水の温度とpHレベルについて。気象庁とEPAのデータをもとにグラフ化してみた。このデータを見ると、近年の海の変動が手に取るようにわかる。

pHレベルとは?

水素イオン指数って聞いた事あるだろうか。これは液体がどれだけ酸性かアルカリ性かを示す指標で、0から14までのスケールで表される。

  • 0から7: 酸性(0は超酸っぱく、7は中性)

  • 7から14: アルカリ性(14は超アルカリ)

海水のpHは通常8.1程度でややアルカリ性。しかし、近年、この値が低下している。グラフのオレンジ線を見ると、海のpHレベルが下がっていることがわかる。これは、海がどんどん酸性化していることを意味する。
海は人間の知らないところで静かに叫んでいる。。。

海洋酸性化とは?

海水のpHが長期間にわたって低下する現象。これが進行すると、サンゴ礁が白化し、貝殻が溶け、海洋生態系全体が危機にさらされる。大気中のCO2が海水に溶け込み、炭酸を形成することで酸性化が進むのだ。また将来、カキやホタテなどの貝類が養殖できなくなる可能性も浮上してくる。

アマモとブルーカーボン

次に注目したいのが、「アマモ」という海草。アマモは成長過程でCO2を吸収し、炭素として体内に取り込む。そして枯れた後、泥となって海底に蓄積し、炭素を閉じ込める役割を果たす。このプロセスは「ブルーカーボン」と呼ばれ、海洋生態系(海草、マングローブ、塩性湿地など)が吸収・蓄積する炭素のことを指す。

アマモのような海草は、実は地球の呼吸器なのかもしれない。

海面温度の上昇

温暖化の影響で、海の温度が上昇し、魚たちは涼しい場所を求めて移動を始めている。この変化は、漁業に依存する地域の経済に大きな影響を与えている。漁師たちは新たな漁場を探す必要に迫られ、漁業コストが増加している。また、海面温度が上がると海水が膨張し、海面が上昇する。氷河や南極の氷が溶けることで、海水の量自体も増加し、低地の島々や沿岸部の都市が水没の危機にさらされている。

「未来は、今ここにある」。地球に優しい選択をすることで、未来を守る道が開ける。日常生活全てにおいて、より良い選択をしていくことが必要だ。


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