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夏が近づくたびに恋しくなる、ハワイアン・カンパチ

夏が近づくたびに、心がざわつく。それはハワイアン・カンパチ!ハワイ語でKahalaと呼ばれる魚の思い出が蘇るからだ。海洋系出身の僕はプログラムの一環でハワイ沖への長期航海に参加した。そこで学んだのはマグロの生態系と漁業の実態。マグロの話も非常に興味深いので、いずれ記事にしようと思う。でも、今回は違う。ハワイ研修でファイアーダンスショーを見ながらのビュッフェで食べたあのハワイアン・カンパチだ。

カンパチの魅力と生態
カンパチはアジ科の一種で、全世界の温帯・熱帯海域に広く分布している。日本では特に南日本の太平洋沿岸で多く見られる回遊魚だ。春から夏にかけて、温かい海域を求めて回遊しながら産卵する。成熟したカンパチは深さ50メートルから200メートルの海域で一度に数100万個の卵を放出する。これらの卵は海流に乗って広範囲に散らばり、孵化したばかりの稚魚は浮遊生活を送りながらプランクトンを餌に成長する。

ハワイでの養殖:テクノロジーと持続可能性
ハワイといえば、コーヒー、牡蠣なども有名だが、最新のテクノロジーを駆使したカンパチの養殖場が存在する。持続可能な養殖技術の開発に注力しているブルーオーシャンという会社がその代表だ。カンパチの稚魚は非常に小さく、外敵からの捕食や環境変動などの影響を受けやすい。この時期の生存率は他の魚種と比べても非常に低い。しかし、成長するにつれてカンパチは強くなる。約1年で体長30センチメートルほどに成長し、2年から3年で性成熟に達する。

日本におけるカンパチの歴史と重要性
日本でもカンパチは古くから有用な養殖対象魚種の一つとして注目されてきた。ブリに混じって養殖されていたが、現在では独自の養殖技術が確立されている。カンパチは高い市場価値を持ち、その美味しさと栄養価(特にビタミンB12やビタミンDを多く含む)から消費者に非常に人気がある。

カンパチの多様な味わい方
カンパチの多様な味わいを楽しむ方法も数多い。カマ焼きや刺身はもちろん、セビーチェ、パストラミ、ポケボウルなど、さまざまな料理でその魅力を引き出せる。


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