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ピアノソロをコード演奏でやってみた

ピアノを音符ではなく、”コード"で演奏する方法を学んでいます。

1年ほど前まで、この「コード演奏」というもの自体知りませんでした。

コードとは、AとかCとかDm(Dマイナー)とか、よくギターの演奏に用いられるあの記号のことです。


かつて(小学生の頃)習い事としてやっていた(やらされていた?)ピアノとは、

楽譜通り正確にクラシックを弾くこと + そこに感情を込めて抑揚が入れば満点!

という至上命題がいつもありました。

なので、先生にはいつも「楽譜にはこう書いてあるのに、今弾いたのは違うでしょ」という指摘をもらいつつ、ひたすら楽譜通り失敗せずに弾くことだけを目指して日々訓練していました。

今思うと、そのゴールで毎日練習するのは苦痛でしたね。。。


なぜ、コード演奏ということにアンテナが引っ掛かったのかと言えば、かつて、楽譜を見ずにその場で即興的にピアノを演奏している人を何度もテレビなどで観たことがありました。

一方、いつも自分が練習している「楽譜通りに演奏する」だけでは、その域に永遠に達することはできないことは明白で、その差はどうやって埋まっているのかは長年の疑問でありました。決して暗譜(楽譜を暗記すること)で弾いているのとも違い、その場で同じ曲でも弾き方のアレンジを何通りも変えて弾けることがマジックに思えたのです。

その答えが「コード演奏」(と、正確には音楽理論)だったのです。

ひたすら独学でコード演奏と音楽理論を学び、その後はマンツーマンでオンライン指導を毎日のように受けました。

「正しく正確に弾く」というゴールから、「思ったように弾く」にゴールが変わった瞬間です。

レッスンを受けている先生とは、いつもそれぞれが持っている楽譜自体は共有していません。恐らくお互いの楽譜に記載の内容も同じではないと思いますが、楽譜通りに弾くことを目指していないのでそれ自体問題になりません。

例えば、こちらの曲はコードが記載された楽譜を開いて3分後に初見で弾いたものです。もちろんより良い弾き方や改良はここから始まるのですが、コードを見ながら自分が知っている曲(メロディーやリズムなど)に近いものを弾いてみたものです。

She loves you: The Beatles


少し(1日くらい)練習した別な曲がこちらです。

Oh! Darling : The Beatles


楽譜通りに”仕上げる”練習をしていたときとの一番の違いは、”楽譜通り”をゴールとすると、1曲ずつ仕上げることになり、同時に何曲も弾くという状況はほとんど生まれません。そして、一度”仕上げ”たものをしばらく弾かないでいると、もうなかなか弾くことができません。


コードで思ったように弾くと、毎回奏でられるアレンジは違うのですが、1曲をいつでも弾けるし(多少の練習で勘を取り戻すことは必要です)、同時に何曲も手掛けることができることも魅力の一つです。


同じ曲でも、ほぼ無限のアレンジパターンがあるので、いろいろ実験しながら研究を深める楽しさがあります。


まだまだ楽しみながら精進したいと思います。


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