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「前の先生はいい先生だった」と言われて感じた小さな違和感

以前メキシコにいるときに、ある患者さんに言われた一言です。

その患者さんは最近かかりつけの病院の先生が変わったそうで、そこでこのように感じたそうです。

詳しく話を聞いていくと、この患者さんは偏頭痛がひどくて週の半分は頭痛に悩まされていたそうです。

そして鍼灸に来る前は病院で薬を出してもらっていたそうですが、以前の先生は頭が痛いと言うと、必ず何種類かの薬を出してくれていたそうです。

しかし最近新しい先生に変わり、その先生になってからは薬をあまり出してくれなくなったそうです。

患者さんからすると、「なんで頭が痛いのに薬を出してくれないの?」

という感じだったそうです。

そこで私が「新しい先生は他の解決法も提案されませんでしたか?きっといい先生だと思いますよ。」

と言うと、その患者さんも「・・・???」

という感じでした。(笑)

日本人、とくに高齢者に多いのですが、薬を飲むと症状が一時的に緩和されるので病気が治っていると思っている方が多くいらっしゃいます。

実際に細菌感染症などで風邪をひいた時に抗生物質を飲むとすぐ治った、などはあるかと思いますが、それらの症状は急性の症状(外から何かが侵入してきた)で、慢性症状(内側から発生した症状)には薬は本来は向いていません。

女性で毎月生理痛がある方も、内側の問題で外側からなにか入ってきているわけでありませんよね。

薬を使う場合は急に起こった症状一時的に症状を止めたい時などに用います。

(例えば「大事な会議があり、薬で腹痛を抑えたりする」このように使うのがいいかと思います。常用すると必ず副作用が出てきます)

メキシコでは「なるべく薬を飲みたくない」や、「できるだけ病院にかからず健康に過ごしたい」という方が多く、そのような方が来院されます。

普段からジョギングをしたり、食事に気を遣ったりする方もこちらでは多いように感じます。

ぼくも「◯◯の症状のときはメキシコでは何を食べるんですか?」「◯◯のときはメキシコではどんな対応をするんですか?」とよく患者さんから教えてもらいます。

しかし日本にいた時に同じ質問をしても「病院にいく」と言われる割合が多かったように思います。

またメキシコには「メルカド」という市場があります。

そこには新鮮な魚や果物、野菜などが売っていてメキシコの方々は日常生活で食べるものなどを買いにいきます。

またメルカドには植物や薬草なども売っていて、それらをハーブティーのようにして飲んだりもします。

こちらでは自然療法や家庭の医学ではないですが、「◯◯のときはこれを飲んだらいいよ」や「◯◯はこれを食べて寝ると早くよくなるよ」という会話が比較的どの世代でもされています。

親子代々このようなことが受け継がれているのでしょう。

話は戻りますが、

日本では薬を多く出す=いい医者

という考えの方もいるかと思います。しかし薬も使い方次第では体にとって負担がきたり、副作用が出たりもします。

できるだけ普段の食生活を見つめながら、たまにはハメを外してたくさん食べたりもいいと思います。

できるだけ薬に頼りすぎず、食事をコントロールしたり、自然な食材やその土地のものを食べるようにするなどを気をつけていくことが重要だと思います。

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