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バイバイサンキュー

自分の心臓まで止まってしまうような出来事が起きてから、書きたいことがたくさんありすぎて何から書けばいいのかさえも、わからないでいる。

でも多分、書くことによって整理される気持ちがあったり
アイツの事をみんなが覚えていてくれますようにと、ほんの少し願いながら書いてみようかなって思う。


かっこいいことを書くつもりもない。
なんとなくの記憶と想い出をつらつら書いてみる。


出会いはもう2年半前、突然写真を本気でやってみたい
と思った僕が飛び込んだ「しんやとよーへい」という写真のオンラインサロンのオフライン勉強会だった。

参加者は…まぁ、基本的におじさんが多い中
異質な感じでアイツはそこにいた。

多分同い年で、金髪でマッシュでメガネで
あ〜〜やってんな〜〜って思っていたけど、多分あっちもそう思ってたんじゃないかな?おれも金髪マッシュみたいな頭だったから。

今思えば、大きいのと小さいのだよなーって

特にそこでは絡むことはなかったんだけど、ずっと頭に残っていたのは事実。そのあと友人のかなえに誘ってもらっていち早く
しんやとよーへいの関東運営メンバーに入った。

出来たばかりのコミュニティは、小さなベンチャー企業の様でやることも多かったし、どんな企画をすれば盛り上がるか?喜んでもらえるかって?みんなで頭を働かせていた。そんな折、ついにかなえが声を上げる。
「たけちゃんを運営メンバーに誘いたいんだけど」どう思う?って。
断固拒否!だって絶対面倒くさそうじゃん!なんか、正論振りかざしてきそうだし!!けいじもいるから、そこらへんはもういいでしょ!って言ったんだけど、でもまぁ面白そうだからいいか〜ってなって、結局アイツが運営メンバーに加わることになりました。
そこからかな、距離が近づいて、だんだん仲良くなっていったのは。

俺が無茶苦茶なこと言って、けいじとアイツでその話をまとめてくれて、かなえが報告してくれて、ヒロムときよてつがカバーする。
みたいな本当にベンチャー企業の様に動いたオンラインサロンの想い出は楽しくてキラキラだったな。

そこから半年後位にTRIPH撮影会を立ち上げたことをきっかけに、ほぼ毎日アイツと連絡をとるようになった。
初回のイベントが実は結構大変で、泣きそうになって、アイツとけいじに救ってもらってからだなー。
そこから仲良くなるのは早くて、毎日相談乗ってもらったり、愚痴聞いてもらったり、友達紹介したり、恋愛の相談したり、本当にずーっと抱っこにおんぶってくらい頼り切ってた。



俺が持っていないもの、全部持ってて憧れてた。
クールっぽいところ/仕事ができそうなところ
クレバーな感じ/高身長/気遣い/俺が撮れない写真を撮るし/ちょうどいい感じで叱ってくれたり、人としてあかんことに気づかせてくれたりしてた。女だったらすきになってたのにな〜しらんけど。

でも、本当に俺には弱音を吐かなかった。
厳密に言うと昔は吐いてたんだけど、すごく仲良くなって親友ですって感じになってからは吐いてくれなくなった。

全部が終わってしまった今、アイツの彼女に、アイツはよしきに憧れてたよ。って言われた。アイツはアイツが憧れてる人には弱音を絶対はかないし、ダサいところは見せないのよ。ってキラキラになりたかったんだって。

本当に馬鹿だよなーって一蹴させてほしい。
逆にオレがどれだけアイツに尊敬してたことか。好きだったことか。信頼して信用してたか。オレがちょっと気になってる女の子にむちゃくちゃDM送ってたけど(笑 不安も全部、抱えてあげようと、いや拭ってやろうと頑張れるだけ頑張ったのにさ。

死ぬまでバカやれたらいいな〜って。結婚式ではスピーチ頼みたいけど、面白くなさそうだからどうしようかな〜って、来月はみんなであそこいきたいな〜とかどれだけ未来のことを考えていたことか。
その未来の俺の隣に親友としていてほしかったな。

タラレバを言っても、もう戻ってこないけど
今回こんな悲しいことが起きてわかったことがひとつ、この一週間、本当に信じられないくらいの優しさがアイツとオレの近くに集まったこと。
みんなアイツが好きだったんだな。そして写真界隈にいたことで、アイツが写ってる写真は400枚くらいすぐに集まった。本当にすごいことだよ。
アイツもオレも写真に救われたこの2年半だった。

今後も俺は写真を撮り続けて行くだろうし
一瞬一瞬を今まで以上に大切にしていくんだろうな。

誰かが今日消えたとしたって、時間は悲しみを無視して残酷に進む。でもきっと、それは不器用な世界の優しさなのかもしれない。厳しくて優しい、そんな世界と向き合って俺は今日も生きてく。

最後に一言。
お前沢山の人にちゃんと愛されてたぞ。

ほなまたな。
バイバイに数え切れないほどのサンキューを込めて。

R.I.P.

うちに簡易仏壇を作らせてもらいました。
もしよければ、ばかやろーっていいにきてください。

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