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緊張と成長

noteファンの皆様こんにちは。

突然ですが、あなたの最近の日常を振り返ってみてください。
最後に緊張した経験はいつですか?

大勢の人前でプレゼンをする時。
会議で意見を言う時。
企業の社長と商談・面会をする時。
スポーツの試合に出場する時。
好きな人に告白する時。

色んな緊張が溢れかえるこの世の中。
人はその緊張する機会を迎えるたびに不安や恐怖を経験します。

広報職についていると、商品・サービス(選手)の魅力をどのようにして世に広めるかという、どちらかと言えば内向的な課題と向き合う時間が多くなってしまうので、緊張する機会というものが莫大に多いというわけではありません。

それでも時たま訪れる緊張の場面。
やはり元アスリートであるが故に、どこかでこの昂る感情には血がたぎるのかもしれません。

しかし、人間が成長するためには、本来この緊張と解放の繰り返しが何よりも欠かせないことと思います。

そこで今回は、最近身近に起こった緊張、そして安堵からくる清々しいほどの笑顔について書いていこうと思います。

ぜひ最後まで読んでいってください。

取引先への営業

先日とある企業に営業へ行ってまいりました。
僕が1人で足繁くこの企業は、今回の営業でもう3回目となります。

初回営業の時ほど緊張に襲われることはもうないですが、まだまだ25歳のペーペーな自分が、長きにわたり企業を成長させてきた社長・専務らとお話しをさせてもらうのは何回目だろうと身構えてしまいます。

話すだけならスラスラ言葉は出てきます(もちろん必死です)が、なんせ事務所の扉を叩いて入室する瞬間が一番緊張します。
その場で仕事をしている社員みんなが一斉にこちらを向くので笑

言葉足らずな中、それでも伝えたい想いやストーリーを話している最中は最後まで傾聴してくださる彼らにとても感謝していますが、やはり成果を伴ってこその営業。
首を縦に振らせるにはいかにして攻め立てるか、色んな角度から心を動かそうとこちとら必死です。当然汗だくです。

それでも帰路に着いた時には充実感・解放感に包まれていることも事実。
結果はまだわからないにも関わらず、不思議と達成感も芽生えていたことでしょう。

勇気を振り絞って踏み出す一歩には、計り知れないほどの価値が存在します。

不安やストレス、恐怖を感じない居心地の良い環境や精神的状態。
これを多くの人はコンフォートゾーン(快適ゾーン)と呼びます。
心理的に安全な領域のことですね。

変化を恐れ、現状維持を好む人間の性質上、この領域から抜け出そうとする行為にはものすごく勇気とエネルギーを要します。
初対面の人と話すことや、日常の中に新しい習慣を身につけようとすること、人によっては引越しなんかも含まれるのかもしれません。

新しい環境に一歩踏み入れることや、何かに挑戦するということは誰しもが不安を抱えるもの。
しかしその不安に打ち勝った時、その経験が大きな財産となり、時には大きな自信となり、その人を成長させることでしょう。

そのためにもまずは小さなこと、可能な範囲で行動に移すことが重要です。
もちろん失敗を恐れる必要はありません。
一年生が問題を間違えても誰も叱らないように、初めて経験することにダメ出しをしてくる大人は誰1人としていない(いたとしたら大問題)のだから。

僕も最初の営業はポスター配布から始まりました。
“お金を出してください”と比べるとお願いのハードルがだいぶ低いことは想像しやすいでしょ?

これが10件、100件と数をこなしていくうちに、大企業に対する営業のハードルが下がっていったのだと思います。

追い返されると想像する“怖れの領域”。
寛容的に受け入れてくれると実感した“学びの領域
スポンサー営業へと敷居を上げた“成長の領域

アスリート時代には当たり前のように繰り返していたであろうこの行程に、ビジネスマンとして、営業マンとして改めて気付かされた瞬間でした。

公式戦初登板を迎えた投手

先日公式戦初登板を迎えたある投手がいます。

実はこの選手。
高校からピッチャーを始めたものの、現在に至るまでの約7年、公式戦での投手としての出場がなかったとのこと。

思うような結果が残せないながらも、必死にもがいて練習する姿を何度も目にしてきました。

そんな選手が先日の試合でついに初マウンドへ。
ピンチを作るも、味方の好守に救われてその回を見事0点に抑えました。

試合後話を聞いてみると、“めっちゃ緊張しました”との一言。
心から安心したかのような笑顔を浮かべながら、彼はそう答えてくれました。
やはり緊張から解き放たれた瞬間の笑顔というものは、見ている人に壮大なインパクトを残してくれます。

この経験が少し自信となったのか、その後の試合でも登板したこの選手は、どこか肩の荷が降りたかのような佇まいでマウンドにて躍動していました。

スポーツを経験したことがある人にはわかるかと思いますが、アスリートとは常に戦うことへの不安と恐怖に駆られています。
緊張しない試合などない、と言っても過言ではありません。

そんな戦いを毎日のように繰り返しているからこそ、試合経験が豊富な選手ほどメンタル面での成長が著しく、それが後に思いもよらない副産物となり自分の財産へと変わっていくことと思います。

彼にとっては今回初めて味わったド緊張。
この先何回も味わうこの緊張が、野球選手として、1人の人間として大きく成長させてくれることでしょう。

ちょっと嫌、それが成長につながるチャンス

先ほども述べましたが、人間とは楽をしたがる性質。
現状が変化することに対して、それだけで身構えてしまう人も少なくありません。

それ故何か一つの選択肢を迫られるたびに、楽な方、ストレスを感じない方へと流れていってしますことも多々あります。
人間が取る行動は、9割以上が無意識に行われていると言われているくらいですから。

ただもしあなたが少しでも人として成長したい、今の自分を変えたい。
本気でそう思っているのでしたら、選択肢に悩まされた時に取る一つの基準は、“ちょっと嫌だなあ”。

ストレスを抱えることがあらかじめ想像できるからこそ億劫になる。
これは一転、確実に自身の成長や学びの機会になるとも言えることでしょう。

豊富な経験を味わい、深みのある人間へとなりたいのなら、勇気を出して外の世界へと飛び出してみよう。

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