冬の恒例作業、落ち葉集めと自然農法の循環🍂✨
こんにちは、大三島で自然農法を営む吉川努です!
冬が訪れると、当園では毎年恒例の「落ち葉集め」が始まります。この日は、6歳の長男と研修生と一緒に、農園周辺に積もった落ち葉を集め、ハウスの通路に敷き詰めました。
一見、地味で単純な作業に思えるかもしれませんが、実はこの落ち葉が冬の間、農園を支える重要な役割を果たしてくれるのです。自然界からの恵みを無駄にせず、循環させることを基本とする自然農法ならではの取り組みをお話ししたいと思います。
落ち葉を敷き詰めるメリット
集めた落ち葉をハウス内の通路に敷き詰めることで、農園にどのような恩恵がもたらされるのでしょうか?以下にその主なメリットを挙げてみます。
土壌の保温効果
冬場に土壌温度が低下すると、微生物の活動が鈍くなり、土壌の生態系が停滞してしまいます。
しかし、落ち葉を敷き詰めることで断熱効果が生まれ、土壌温度が安定します。微生物は分解活動を通じてわずかな熱を発生させますが、落ち葉がそれを保持してくれるため、冬の間も微生物が活発に活動できます。これにより、有機物の分解や栄養の循環が滞ることなく続いていきます。
雑草の抑制
ハウス内に敷き詰めた落ち葉が光を遮ることで、雑草の発芽を抑制します。特に冬雑草は低温でも成長するため、この時期に雑草を防ぐことで、春以降の労力削減にもつながります。
堆肥化と連作障害の予防
冬の間に落ち葉が徐々に分解され、堆肥として土壌改良に役立ちます。落ち葉にはセルロースやリグニンなどの有機物が豊富に含まれており、これが微生物によってゆっくりと分解されていきます。このプロセスが長期的な土壌改良効果を生み出します。
分解が進む中で、多様な微生物が活発に活動することで、土壌の生態系バランスが整います。連作障害の原因となる特定の病原菌が優勢になるのを防ぎ、健康で豊かな土壌を維持するための重要な役割を果たしてくれます。
長男と研修生との作業
この日は長男も「僕もやる!」と元気よく作業に参加してくれました。落ち葉を袋に詰めたり、ハウス内で敷き詰めたりと大活躍。「この落ち葉が土になるんだよ」と話すと、少し誇らしげな表情を見せてくれたのが印象的でした。
研修生も、「こうして自然の循環を意識した農業が、土壌の健康を守るんですね」と感心しながら一緒に作業を進めてくれました。実際に手を動かしながら学んでもらえる機会を作ることができるのは、僕自身にとっても嬉しい時間です。
自然との共生を次世代へ
落ち葉をハウスの通路に敷き詰めるというシンプルな作業の中にも、自然農法の基本的な考え方が詰まっています。自然界からの贈り物を無駄にせず、農業生態系の一部として循環させる。このプロセスが、持続可能な農業を実現するための大きな柱となっています。
冬の静かな畑で、落ち葉を丁寧に敷き詰めながら思うのは、この落ち葉が春には土に戻り、新しい命を育む栄養となること。そして、こうした自然の循環を次世代にも伝えていきたいという思いです。
🌱 あなたの暮らしの中で「自然の循環」を意識した取り組みはありますか?
たとえば、落ち葉や生ゴミを堆肥化して再利用するなど、エコな工夫があればぜひコメントで教えてください!お互いの知恵を共有して、より豊かな生活を目指していきましょう✨
#自然農法 #循環型農業 #無農薬栽培 #落ち葉堆肥 #土壌改良 #連作障害対策 #微生物の力 #持続可能な暮らし #エシカルライフ #未来の農業 #親子の時間 #研修生と学ぶ #愛媛の自然 #大三島の暮らし