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【資本主義をチートする03】資本主義のしくみを知れば、絶対に儲かる


 前回に書いたのは、お金持ちになる方法や、資本主義のチート方法というのは、実は「とてもシンプルである」ということだった。

 このセカイを構成している資本主義というやつは、僕たち私たちが思っているよりもずっとずっとシンプルで、簡単なのだけれど、それに気づいていない人が多いから、お金で苦しまなくてはならないのだ。

 その意味では、資本主義のしくみを知っていれば「絶対に儲かる」と言える。よく一般的には

「絶対に儲かる」なんて嘘だ。そんなものは詐欺だ!

なんて言われることもあるが、そこにはちょっとした言葉のあやというか、トリックやひっかけのようなものが存在する話から今日ははじめよう。


 わたくし吉家孝太郎は詐欺師ではないし、この記事を読んでいる読者を欺くつもりは毛頭ない。資本主義は、そもそも儲かるようにできているし、「絶対に」という言葉をつけても全然問題はない。


 そこで一番最初に覚えておきたいこととして、お金を稼いだり、お金を儲けたりするときに「ことば」について考えるべき4つのポイントがあるので、それを説明しよう。

 人は一般に、「儲かる」という「ことば」をあやふやに使っているので、誤解が生じるのだ。


■1 投入したお金よりも、入手するお金のほうが増えること → 儲かる

■2 生活にかかるお金よりも、入手するお金の方が多いこと → 儲かる

■3 ある程度まとまったお金や、大金と呼ばれるお金を入手すること → 儲かる

■4 なにか持っているものの価値が、お金の額面において上がること → 儲かる


 僕たち私たちは、日常生活でこの4つの「儲かる」をごちゃまぜにしながら暮らしている。このどれもが「儲かる」に相当するのだけれど、これらを勘違いしながら過ごしているので、実際の僕らは「儲からない」のだ。


 1番最初の「儲かる」は資本主義の基礎中の基礎である。ここに80円で仕入れたモノがあって、それを100円で売る。利益が20円出て、そこに20円という存在しなかった価値が創造される。これが資本主義の根幹だし、儲かるようにしくみそのものが出来ている。だからこのセカイの企業は成り立っていて、多くの人たちがその恩恵で給料をもらえているという事実があるわけだ。つまり、資本主義において、これは「絶対に儲かる」システムである。ただし、ここには問題がある。仮に自宅にあった80円のガラクタを100円で売って「儲かった」としても、それだけでは生活ができない。だから人は「生活できる量に満ちるまで、儲かることを繰り返さなくてはならない」ハメになっている。その量に到達できるか、途中でダメになるかは、「絶対に儲かる」システムそのものとは無関係であることを知っておく必要がある。


 2つめの「収入のほうが生活費より多いこと」が成立すれば、その一家やその人は「儲かっている」ことになる。持ち出しがなく、マイナスがなく、借金をしなくて済むからだ。この状態が維持できるかどうかは「絶対に」とはまったく言えない。これは総量の問題なので、ある程度まとまったお金がないと生きていけないからだ。まとまった量をゲットできるかどうかは、状況や運にも左右される。ただし、借金を重ねたり、自転車操業することで、「儲かってはいないけれど、生活を維持する」ことはできる。実は日本や諸外国の「国家」は、「儲かっていないけれど、破綻していない」ということをやっている。国の借金はすでに膨大だけれども、現実の僕らは日本国民として暮らしているし、今日のところは破綻していない。だから「儲からなくても生きてはいける」ということは成り立つ場合があるのだ。


 3つめの「ある程度のお金が入る」ことを一般的には「儲かる」と呼んだりする。宝くじが当たったり、ボーナスが増えていたり、お年玉をもらったりすれば、僕らは「儲かった」と感じるだろう。しかし、それは一過性のもので、継続性がないところが重要なポイントだ。僕の兄弟会社のとある役員は、1000万円の給料をもらっていて、取締役社長の立場にあったけれど、独立しようと陰で画策していることが本社にバレて、結局会社をやめてしまった。彼は3年間1000万の給料だったので3000万”儲かった”が、その後はパアだ。それなら年収500万円の平社員が10年勤めたほうがマシだと誰もが気づくだろう。一過性の3000万よりも、10年継続した5000万のほうが価値があるが、誰も年収500万のヒラリーマンの生き方を「儲かった」とは思わない。そこがミソだ。


 4つめは不動産投資や株なんかが相当する。3000万で買ったマイホームが、4000万で売れたら「儲かった」ときっぱり言えるし、10万円の株が12万円になったら「儲かった」と言えるだろう。しかし、この場合のポイントは「利益を確定した場合に限る」という条件がついていることだ。3000万のマイホームは、売らなければ3000万の価値があるが、実際に売れた時は2000万になっている可能性もあるだろう。コロナショック前なら100万の価値があった株でも、売らずに保有していれば、30万に下落しているかもしれない。これは一種の運とタイミングの博打のような動きをすることがあることに気をつけなくてはならない。


 こうして4つの「儲かる」をきちんと整理すると、「絶対に儲かる」ものと「儲かるかどうかは運やバクチ、あるいは予測できない」なものに分けられることに気づく。リスクをさけて確実なリターンを狙ってゆくとすれば、答えはとてもシンプルだ。1番を積みかさねて、2番にもってゆく。つまり、「絶対に儲かる」という小さな動きを積算して、「生活できるレベルに集約する」ということだけが「確実に儲ける」方法なのだ。


 この話は、実は経営の神様「松下幸之助」さんも言っていることで、特に目新しいものではない、王道テッパン必勝法である。松下幸之助は「商売とは絶対に儲かるものだ」とずいぶん昔に発言しているのだ。


『1円で買うたものを90銭で売るということを誰も要求してない。お得意先は1円で買うたものは1円20銭で売るということをみんな承知してくれる』(松下幸之助発言集)


 つまり資本主義社会においては、世間の一般的な認識として「かならず儲けてよいよ!」とみんな言っていて、そしてそれを納得しているのだから、僕たち私たちは、堂々と胸を張って「絶対に儲かる」行動をとっていいのである。

 でも、それができずに、「お金がなく、しんどいつらい思い」をしているのは、原因と理由はとても簡単で、これまたシンプルなことなのだ。それは、僕たち私たちが

”資本家ではなく、労働者の側だから”

というただ、それ一点に尽きるのである。


 それに気づいたヨシイエは、「絶対に儲かるビジネス」というのを始めた。これは考えに考え抜いた作戦なので、「絶対に儲かる」し、「絶対に損はしない」し、かつ2020年現在、(いくつかのシステムを組み合わせてはいる)が、実際に数百万円単位で儲かっている。

 ただし、ここで浅はかな人に勘違いしてほしくないのは、「ヨシイエは一発当てて、大金をせしめている」ということではないということだ。

 最初に「ことば」の定義をして、勘違いが起こらないように充分説明したが、ヨシイエは3つめや4つめの意味で「儲かった」とは言っていない。

 読者が気になるであろう、「じゃあ結局いくら儲けたんだ」ということは、このあとこの連載の中でしっかり明らかにするつもりだが、ただ単純に「儲かる」という話に飛びつく人を除外したいので(そう!ヨシイエはどこかのインフルエンサーとは違うので、「すぐ儲かる!」ような詐欺師みたいなことは言わないし、儲かる話に飛びつく人も、いったん冷静になってほしいので、ぶっちゃけ除外したいと思っている)

 正直な説明をすれば、ヨシイエは1つめの意味での「儲かる」ビジネスを積み重ねている。そう、松下幸之助とおなじ、「かならず利益を含んで提供する」というものだ。損はしない。絶対に。


 では、ここから先は「絶対に儲かるビジネス」とは一体どんなものなのか、しっかり定義しておこうと思う。「早くその中身を教えろよ!」という人も多いと思うが、はっきり言って後回しにする。(しかし、この連載の中で、その中身も正確にお伝えすることは約束しておこう)なぜ、定義が重要なのかは、これまでの話と同様、「しくみ、システムをきちんと理解する」ことでしか、資本主義のチート術は完成しないからである。

 攻略本をしっかり読まないで、「そのワザだけやってみたい!」と思っても、その瞬間はそれらしいことはできてもゲーム全体は攻略できないのと同じだ。けれど、ここでしっかり押さえておいた基本は、あなたの人生においてきっと役立つことだと思う。


<絶対に儲かるビジネスの定義>

■ 需要があること(それを予測できること)

■ リスクやコストが最小であること

■ 繰り返しの需要があること

■ 商品展開が増やせること

■ 商品単価を上げられること

□ 生活が確保されていること  


 細かく挙げればきりがないかもしれないが、これから「単なる労働者」であった僕たち私たちが「資本家」へ脱皮してゆく際に、常に頭にいれておきたいのは上のようなことだ。

 まず、何を差し置いてもビジネスとして成立するには「買ってくれる人がいる」ということは重要になる。もちろんあなたがたとえば独自のゲームを考えて、それを印刷したカードセットを10組作って、10人が「おもしろい!」と思ってくれたとしよう。もちろん10人分のその売上は儲かるが、それでおしまいだ。できればその10人が、100人や1000人になってほしいところなので、もしかするとゲームを試してくれた人に意見を聞いて、修正を加えなくてはいけないかもしれない。つまり、当初のアイデアを曲げてでも「買ってくれるもの」を生み出さなくてはいけないのだ。

 つぎに、それにかかる費用をきちんと把握しなくてはならない。うちの会社の取引先には、伝統工芸品を作っているメーカーもあるが、ひとつ作るのにめっちゃ手間がかかるので、どんどん廃業していっている。ぶっちゃけ、そんな商品ならやめたほうがマシなので、カタログからどんどん消えている。つまり、いいものでもコスト倒れなら成立しないのだ。

 単一の商品で、それだけで戦うというのは、初期には充分アリな話だと思う。将来の展望はともかくとして、たったひとつの商品やサービスでも、儲かることは儲かる。記憶に新しいニュースで言えば、「梅ジャム」という駄菓子があった話をしておきたい。東京荒川の町工場で作られていた「梅ジャム」は70年もの間、充分売れつづけてきた。戦後すぐの1947年から高林さんという方が一人で作って、全国のこどもたちに愛された。2017年で高齢化のため製造は終了したが、一個10円で、高林家の生活を支えることができたのだから、このビジネスはオールオッケーである。

 梅ジャムの場合は、食品なので、「繰り返しの需要」があったからこそ、長い間成立させることができた。けれど、できれば商品をもう少し増やしたり、単価を高く取れるものがあったほうが、結果的には僕らを楽にするのではないかな、という気持ちもある。ちなみに余談だけれども、梅ジャムのピーク売上は年間3000万円である。たった一人で生み出した商品としては、バカスカ儲かったと言えるだろう。

 最後の項目は、印の色を変えておいたが、それにはワケがある。僕たち私たちはなんといってもまだ「労働者」にすぎない。まだまだ「資本家」としては初心者なので、いっぱしの資本家としては食べていけない。だからこそ、「食えること」は大事だ。自分の生活をすべて投入したからといって資本家になれるわけではないのだから、生活はかならず確保しておきたい。たとえ、労働者とバカにされようが、当初は副業でビジネスをはじめたって全然かまわない。

 少し前には「脱サラ」なんて言葉が流行したが、脱サラで成功した人もいるし、脱サラで首をくくった人もいる。結果的にそれがバクチであったのなら、僕たち私たちはその真似をする必要はないと思う。なんといっても僕らが目指すのは「絶対に儲かる」ことであって、死ではないのだ。

 だったら、絶対に儲かるためには、別に生活を確保するってことは、恥ずかしいことでもなんでもない。ちなみに、女性で絶対に儲かるビジネスをしている人たちがたくさんいることを知っているだろうか?あなたの回りにもきっといるのだけれど、あまり目立たず、それでも彼女たちは「絶対に儲けて」いる。

 それは、旦那の稼ぎで生きながら、自宅やちょっとしたスペースで「ネイルサロン」やら「音楽教室」やらを経営している奥様たちだ。彼女たちは、生活原資を別に持っているから、たとえ月に顧客や生徒がたった2〜3人しかこなくても、赤字にはならない。小遣い程度でも、必ず儲けているし、いつまでも旦那が死ぬまでその経営とやらを続けられる。破綻はしないのだ。

 そう!生活を確保することと、儲けることは、本来まったく別々の事象なのだけれど、僕らはついそれをごっちゃにしてしまうから破綻する。「俺はこれ一本で食っていく!」なんて最初からかっこつけるのはいいが、それはまったく別の話なのだ。結果論として「俺はこれ一本でも食えそうだな」という状況になってはじめて、そうするかどうかを考えても遅くはないのである。


 今日のまとめは「資本主義のしくみは、絶対儲かることにある」ということと、「それと生活することは、実は別の話だ」ということになるだろう。それから、「儲かると思いがちなただのバクチも、この世界にはいろいろ存在する」ということも忘れてはいけない。


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