吉穂堂で会いましょう
2023年11月25日、土曜日。
その日は私にとって、人生最大級の重大なイベントがある日でした。
noteの私の記事をご覧になってくださっている皆さんの中には、おお、あれのことだな、とお察しくださる方もいるかもしれませんね。
そうなんです。
なんと、なんとですね!
敬愛するdekoさんとヱリさんのおふたりが、吉穂堂に来てくださることになっていたのです!
dekoさんのnoteはこちら。
ヱリさんのnoteはこちら。
吉穂堂、というのは、ご存じの方はご存じ、神田神保町の共同書店「PASSAGE」の3階、「PASSAGEbis」にある小さな小さな棚です。
どのくらい小さいかと言うと、約40㎝×20㎝×16㎝。新書と文庫本は立てておけますが、単行本は横にしないと入らないものも多い、本当に小さな棚。そこに、自分が読んだお勧めの本と、自作の文庫本を置いています。
前々日から眠れないほど楽しみで、そして緊張もしていました。
dekoさんは関西方面にお住まいなのですが、今回、東京にご用事があるということで、そちらに行く前に吉穂堂に寄ってくださることになっていました。それにあわせて私も吉穂堂に行くことにしており、それを知ったヱリさんがお忙しいご予定の間を縫って、25日に予定をあわせて来てくださることに。
こんな幸せなことってあるだろうか、と思っていました。
おふたりに、何かお土産を差し上げたいけれど、あまり大袈裟なものだとかえって困らせてしまうし、荷物にもなってしまうし――どうしよう?と悩みに悩んで、私が選んだのはなんと、これ。
鎌倉に近い横浜在住、と公言してきましたが、ここでも鎌倉アピールかぃ!というツッコミはなしでお願いします。どこぞのオシャレなお菓子ではなく、横浜の銘菓ハーバーでも崎陽軒でもなく、鳩サブレー。笑
ほんとは、もっといろいろ考えたんです。ぐちゃぐちゃ悩みに悩んで挙句に鳩か――とは思いましたが、鳩サブレー、たまに食べると美味しいです。東京でも買えますが、意外とわざわざ買わないものなので、お土産には喜ばれます。しかも案外パッケージが可愛い。笑
と、正当化しましたが、実は「わざわざ来ていただくのにこんなもので申し訳ない――」とは思っておりました。ほんとにごめんなさい。お二人とも、私の本を買ってくださったばかりか、お忙しい中とてもお洒落なお土産をご用意くださっていました。さすが――センスが違う――!
さて当日。dekoさんがちょうどPASSAGEオープンの時間にいらっしゃることになっていて、ヱリさんはその1時間後の到着予定でした。
この日都内は急激に寒くなった日で、私も今シーズン初めてのコートを着て出かけました。
オープンの15分前に到着し、店の中を覗きこんでいたら、スタッフの方が「ちょっと早いですけどどうぞ」と中に案内してくださって、ほんの少しだけ早く、搬入をすることができました(ありがとうございます!)。
さらに「今日、お友だちが来てくださるんですよね」と覚えていてくださって、とても親切にしていただきました。
その日は、最近PASSAGEで人気の「ローズアップルパイ」がある日で、3階には焼きたてパイのいい匂いが立ち込めていました。数量限定のパイ目当てのお客様も多かったので、果たしてちゃんとお迎えできるだろうか――と、そわそわしながら吉穂堂の棚のあたりで待っていました。が、もしかして、みらいさんですか?と声をかけてくださったのはdekoさんの方からでした。すみません!
dekoさんは少しお時間があるとのことだったので、お茶にお誘いしました。こんなときカフェつきのお店は便利です。私が棚を借りた当初は、カフェは時間制でしたが、今は形態が変わって、普通のカフェのように注文できたのでホッとしました。
まるで昔から知っているどうしのように、すぐに話に花が咲き、少しおしゃべりしていたらヱリさんも到着され、ついにお二人に会うことが出来ました。ヱリさんも少しお時間があるということで、おまけに、ローズアップルパイもまだ数があったので、3人でローズアップルパイをいただきながらお話をすることに。
——至福・・・!
舞い上がっていたので、写真を撮り忘れ、ちょっと食べてから撮りました。さらにいえば、できたら三人で写真を撮りたかったのですが、それも舞い上がりすぎでうっかり忘れてしまい、後から激しく後悔しました(こちらの載せるつもりはありませんでしたが、記念にしたかったのです)。
dekoさんもヱリさんも、とても素敵なおふたりで、想像していた通りの印象でした。やはり文章というのは、人となりを表しているんだなとしみじみ思います。dekoさんは気さくな方で、ヱリさんは物腰が柔らかく、おふたりともと、初めてあった気がしませんでした。dekoさんとヱリさんは意外なことにnoteの中では接点がなかったのだそうです。でも、共通のお知り合いは沢山いましたし、noteの中で出会った方々のお話で盛り上がりました。
会ったら聞きたかったこともいっぱいあって、おふたりの作品の制作秘話などもお聞きしました。
dekoさんの超細密刺繍も拝見しました!凄かったです!
三人でいちばん「そうそう!」と盛り上がったのは、「自分の友達や生活圏内には、本が好きな人、読む人というのがいないのに、noteにはそんな人ばかりで本当に驚いた!」というもの。
いやぁ、noteってすごい。偉大です。
なんといっても、こうして人と人とをリアルにつなげてしまうんですから・・・!
ところで私は、これまでnoteはじめSNSでは頑なに「顔出し不可」を貫き通してきました。イベントやオンラインと名のつくものはことごとくお断りしてきたのです。がしかし、吉穂堂に出店することになった時点で、さすがにそれはもう無理だろう、と観念しました。noteで知り合った方がいつか来てくれるかもしれないし――と。そう。それがまさにこの日実現したわけですね。
というわけでつまり、今回が私の初顔出しでした。
お二人がおっしゃるには、私は「アイコンのワンちゃんと同じ顔」だそうです。私のアイコンは12年前に亡くなった愛犬なのですが、私のことも、愛犬のことも知っているイラストレーターの高橋マサエさんに描いていただいたものです。もう、さすがとしか言いようがないです。マサエさんも、お二人も。私が「超犬顔」であることをひと目で見破ったのですから――(って見れば一目瞭然ですが。笑)。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、話したいことはまだまだたくさんありましたが、みんな忙しい身。またの再会を約束して、お開きになりました。
今回、おふたりにはそれぞれ、『ナユタ』と『白熊と光』をお買い上げいただきました。dekoさんは最初から『ナユタ』狙いでした!と言ってくださり、ヱリさんは『白熊と光』を旅のお供にするとおっしゃってくださいました。
幸せでした。生涯忘れられないであろう、素晴らしい日でした。
dekoさん。ヱリさん、吉穂堂に来ていただき、本当にありがとうございます。これからも、noteでも、吉穂堂でも、どうぞよろしくお願いいたします!!
追記:もし、比較的吉穂堂のお近くにお住まいで、お店に行った時に吉穂みらいと会ってみたい、と言う方がいらっしゃいましたら、コメント欄やクリエーターお問い合わせからご連絡くださいませ。吉穂堂の本をキープし、鳩サブレーをお持ちいたします。笑