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14.リズム(Rhythm)

”リズムとは、音楽を演奏する音楽家によって創り出される音のある型の規則的繰り返しである”(P33より)

ダンス音楽のコアといっても過言ではない「リズム」

常にあるが、決して目立つことのない基本リズムというものが各音楽にはあります。そのリズムによりダンサーはその音楽がルンバを踊ることが出来る音楽か、チャチャを踊ることが出来る音楽か判断できます。

主に必要な要素としては

1:1小節の中の拍数(拍子)

2:アクセントをおく拍

3:音楽の演奏される速さ(テンポ)

下記が各種目の拍子とテンポです。

【Chacha】

4/4拍子(1,2,3,4)です。第4拍目を8分音符に分割し(1,2,3,4&)と踊るのが標準的なリズムです。さらにパーカッションの8ビート(1&,2&,3&,4&)を感じて踊るとリズミカルになります。

アクセントは音楽上のものは1拍目と3拍目にあるが、パーカッションのアクセントは第2拍(弱)と第4拍(強)にある

テンポは1分間に30~32小節

【Samba】

2/4拍子(1,2)です。マラカスなどの音で表現されている16分音符(1拍につき16分音符4ヶ)を感じるとサンバらしい躍動感のある踊りが出来ます。

アクセントは各小節の2拍目に打楽器による強いアクセントがある。

テンポは1分間に48~50小節

【Rumba】

4/4拍子(1,2,3,4)です。さらに細かくパーカッションの8ビート(1&,2&,3&,4&)を意識できるとより繊細な表現が可能です。

アクセントは各小節の第2拍(弱)と第4拍(強)に打楽器のアクセントがあります。

テンポは1分間に23~25小節

【Pasodoble】

2/4拍子(1,2)です。打楽器によるアクセントはないが、音楽的なアクセントが各小節の第1拍目にあります。

テンポは1小節に58~60小節

また、パソドブレと言えば「Espana Cani」というくらい定番の曲ですが、通常とは変わった特徴的な構成の曲なので知っておくと踊りやすくなります。

8で4カウント+4で2カウント ・・・ マイナーハイライト

8で6カウント+4で2カウント ・・・ 第1ハイライト

8で2カウント+2で1カウント

8で2カウント+2で1カウント

8で4カウント+2で1カウント ・・・ 第2ハイライト

8で10カウント+5で1カウント ・・・第3ハイライト

全部で121小節と1拍になります。

【Jive】

4/4拍子(1,2,3,4)です。1拍ごとに3連符を感じることが出来るとジャイブの弾むような動きを表現しやすいです。

各小節の第2拍と第4拍に強い打楽器のアクセントがあります。

テンポは1分間に40~42小節です。

ざっと、各種目の拍子とアクセント、テンポについて書いてきました。

音楽をよく聞いてその特性をよく理解することでダンスの種目らしさをより表現できると思います。

耳から受け取った情報を、自分の体すべてをコントロールしてそれを表現することがダンスの醍醐味ですね。





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