かとうよしひと

➤プロインストラクター&現役競技ダンス選手 ➤ウリナリ芸能人社交ダンス部やヒル…

かとうよしひと

➤プロインストラクター&現役競技ダンス選手 ➤ウリナリ芸能人社交ダンス部やヒルナンデスの社交ダンス企画でおなじみの二ツ森亨ダンスアカデミー所属 加藤義人&小林維斗公式HP http://yoshiitodance.com

マガジン

  • ルンバ編

    ウォルター・レアード著「テクニックオブラテンダンシング」の解説 ルンバ編

  • ラテンダンス総論

    ウォルター・レアード著「テクニックオブラテンダンシング」の解説 ラテン総論

  • 社交ダンスの教科書を解説してみた

    社交ダンス(ラテン)の世界的な教科書「The Laird Technique of Latin Dancing」を解説。十数年プロの社交ダンサーとして活動してきた知識をもとに教科書を解説しています。皆様のダンスライフに少しでも役に立てば。

最近の記事

  • 固定された記事

ダンサーとして

はじめまして。 東京にて社交ダンスのインストラクターと同時にプロ競技ダンサーとして活動しているかとうよしひと(加藤義人)と申します。 主に東京都千代田区御茶ノ水にある「二ッ森亨ダンスアカデミー」(http://www.futatsumori-dance.com)に所属しレッスンをしています。 パートナーの小林維斗(こばやしいと)と2011年からパートナーシップを結成し、現在に至ります。 社交ダンスに出会って21年、プロとして17年、お陰様で社交ダンス界で活動をし、それ

    • 16.各ダンスの特徴付

      すべてのダンスにはそれぞれ特徴があり、各フィガーがストーリー(物語性)を持っています。 それらの特徴は音楽によって生まれるムードを視覚的に明確にすることで表現が可能です。 各種目の音楽が作り出すムードは 【チャチャチャ】 生意気な・からかうような・陽気な 【サンバ】 カーニバル・ハッピー・エキサイティング・ウキウキした 【ルンバ】 世俗的・官能的・誘惑的(ロマンティックではなく) 【パソドブレ】 情熱的・焦点を見据えた・ドラマチック 【ジャイブ】 燦然と輝く・活

      • 15.タイミング(Timing)

        タイミングとは物事が発生する場合のコントロールリングである。 つまり、「何を」、「いつ」やるかという問題です。 初心者がステップを教わる時でも、プロがコーチを受ける時であろうが、この「いつ」というものを正確に意思疎通し合っていることが絶対に不可欠である。 その為、社交ダンスでは「いつ」を表現する特殊な言葉を発達させてきました。 それは以下の通りです。 ▶︎『Slow(スロー) 』(S) =2拍 ▶︎『Quick(クイック)』(Q)=1拍 ▶︎『And(アンド)』(&)

        • 14.リズム(Rhythm)

          ”リズムとは、音楽を演奏する音楽家によって創り出される音のある型の規則的繰り返しである”(P33より) ダンス音楽のコアといっても過言ではない「リズム」 常にあるが、決して目立つことのない基本リズムというものが各音楽にはあります。そのリズムによりダンサーはその音楽がルンバを踊ることが出来る音楽か、チャチャを踊ることが出来る音楽か判断できます。 主に必要な要素としては 1:1小節の中の拍数(拍子) 2:アクセントをおく拍 3:音楽の演奏される速さ(テンポ) 下記が

        • 固定された記事

        ダンサーとして

        マガジン

        • ルンバ編
          0本
        • ラテンダンス総論
          16本
        • 社交ダンスの教科書を解説してみた
          16本

        記事

          13.ダンスの芸術性 - 実現のために

          ダンスの芸術性を表現するためには5つのミラクルをいかに使いこなすかという記事を前にUPしました。(詳細は前の記事を参照下さい) 5つのミラクルを駆使して、芸術性を完璧に具現化するには途方もない努力が必要でしょう。 各ダンスのあらゆる部分を注意深く分析し、音楽のあらゆる拍子にあった動きを演じることに挑戦しましょう。 自身の想像力を駆使して各ダンスの特質を表現しながら体の動きをリズムに合わせて躍動させるには才能や感性と技術の両方が必要です。 そのために、レアード氏は下記の

          13.ダンスの芸術性 - 実現のために

          12.ダンスの芸術性 - 5つのミラクル

          The Laird Technique of Latin Dancingの著者であるレアード氏はスポーツ活動と競技スタイルのラテンダンスには大きな違いがあると書いています。 ”カップルのが互いに完全な調和のもとに演奏されるそれぞれの拍子にすべて合わせて、一緒に動くということ”(P32より引用) たしかに個人種目でも、団体種目でもないし、記録や点数を競うわけでもないかなり特殊な競技ですね。 著者のレアード氏は”大変発達した一種の芸術であるー長い年月をかけ、努力を重ねてほんの

          12.ダンスの芸術性 - 5つのミラクル

          11.テンポ(Tempo)

          これは音楽の演奏されるスピードのことです。 各ダンスには自然なテンポがあり、それが崩れるとそれぞれの質や雰囲気が崩れてしまいます。 例えばルンバの曲でチャチャチャを踊ったりすると、何かもっさりした感じになりませんか? 競技会での音楽のテンポは年々ゆっくりになってきています。 例えば下記の動画は1971年のラテンダンス(この教本書いたWalter laird氏です) かなり速いですよね… はっきり言って、僕はこのテンポで今の自分の競技会の振付を踊れる自信がありません

          11.テンポ(Tempo)

          10.音楽的要素(Musical Requirements)

          ”音楽はすべてのダンスの母であり、父である”(P32引用) 音楽がなければそもそもダンスは生まれてないです。 音楽を表現することがダンスといっても過言ではないでしょう。 まずは音楽をよく聞きましょう。 どんな楽器が演奏されているか? 何拍子なのか? どの拍子にアクセントがついているか? 等々、今は調べればいいラテン音楽がすぐ聴けます。 最近のダンスCDだけでなく、ルーツなるラテン音楽を聴いてラテンを感じましょう♪

          10.音楽的要素(Musical Requirements)

          09.ベーシックポジション

          ラテンダンスにも二人での基本的な立ち位置=「ベーシックポジション」が存在ましす。ボールルームだとポジションをしっかり意識しますが、ラテンだとあんまり気にしてなかったり…そもそも、考えてもなかったりする方も多いのでは? もちろんボールルームよりはかなり自由度は高いですが、今2人の立ち位置の関係性はどうなっているのかを考えて踊るとバランスの取りやすさや、動きの流れが格段に良くなること間違いなしです! では、順番に見ていきましょう ➤クローズホールド(Close Hold)簡

          09.ベーシックポジション

          08.手のつなぎ方(ハンドホールド)

          社交ダンスをはじめ、ペアダンスは相手と手をつなぎます。 じゃあ、どうやって?というとちゃんと習ったことがある方はすくないのでは? The Laird Technique of Latin Dancingにはハンド・ホールド(Hand Hold)の項目があります。 ➤手つなぎ方の一般原則「手のひらと手のひらを合わせ、腕の位置により男子の指又は親指を女子の手の甲の上にクローズする」と記載されています。 握手をする場合と同様に、手のひら同士が合わさっていることが基本です。

          08.手のつなぎ方(ハンドホールド)

          07.リード(LEADS)

          社交ダンスにとって必要不可欠な「リード」。 最も重要で難しいもののひとつですね。 まず、リードの目的は何でしょう? それは、パートナーに”進行方向とタイミングを伝えることです” 「リード=パートナーを動かすこと」と思っていたりしませんか? リードさえ上手くできればパートナーもうまく踊れるはず!なんて、思ったりしてませんか? これは僕も昔思っていたのですが… はっきり言います、 そんなことはありません。 パートナーは自分のダンスを踊っています。 決してリーダ

          07.リード(LEADS)

          06.腕の位置(Arm Positons)

          ラテンダンスを始めた方が最初に出る疑問No.1 「腕をどうしたらいいの????」 ラテンダンス場合、組んでない腕はフリーアームといって自由にスタイリングしていいんです。要はかっこよく見えればOK! でも、これってかなりハードル高いですよね… ということで、レアード氏は基本的なフリーアームの位置を下記のように示しました。 *伸ばして、横に *収縮して、横に *収縮して、前に *収縮して、体をアクロスして *少し収縮して、横に これらはあくまで目安ですが、音楽

          06.腕の位置(Arm Positons)

          05.ラテンクロス(The Latin Cross)

          読んで字のごとくラテンダンスで行うクロスの動作ですw どんなのがありますか? ・チャチャのロック ・サンバのボルタアクション などの足を交差する位置に置くことを「ラテンクロス」といいます。 簡単な注意点としては以下の通り↓↓↓ *前にある足は進行方向に対して真っ直ぐで、後ろに交差した足の向きは前にある足に対して90° *後ろに交差する足のボールが前の足のヒールから15㎝程離れた場所に *両ひざは曲がって、ヒップは床に対して水平に *前ある足に体重が移動しすぎない

          05.ラテンクロス(The Latin Cross)

          プロダンサーのお仕事

          noteにはちゃんとチュートリアル的なものがあるんですね。 これをやるとバッチがもらえて、全部そろうと基本的な体裁が整いますよというやつ。 本当にありがたいシステムです。 さて、仕事依頼の記事を書きましょうとあったので、普段どんな風に社交ダンスの先生が仕事をしているか簡単に書いてみましょう。 ➤レッスン生徒さんにダンスを指導して対価を頂く。これが社交ダンスの先生のメインの収入源でしょう。どこかのスタジオに所属していたり、レンタルスタジオを転々としてフリーで教えてる人な

          プロダンサーのお仕事

          04.ウォークの種類

          社交ダンスは基本的には歩いているダンスです。 ということは、歩き方の種類を覚えることが社交ダンス上達の近道といっても過言ではないでしょう。実際どんなに世界チャンピオンでさえウォークの練習は必ずやります。クラシックバレエでいうバーレッスンみたいなものではないでしょうか… では、ウォークの種類を見ていきましょう 近日中にそれぞれのウォークの動画を用意したいと思います。 ➤フォワード・ウォーク(Forward Walk)これは前進(フォーワード)するウォークですね。基本とな

          04.ウォークの種類

          03.アライメント(Alignment)と回転量(Amounts of Turn)

          ➤アライメント(Alignment)社交ダンスの教科書にはフィガー(ステップ名)が文字で書いてあり、体が部屋の中でどこに向いているかが書いてあります。 つまり、自分がどっちに向いているか=アライメント と考えていいでしょう。 社交ダンスにおけるアライメントの定義は下記の通り *L.O.D(Line Of Dance) 踊り進めていく方向。部屋に対して左回りになる様に踊り進める *壁(Wall) 部屋の壁側。LODに面して右側の方 *中央(Center) 部屋

          03.アライメント(Alignment)と回転量(Amounts of Turn)