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世界史はこう勉強した!

これまでのnoteでも少し触れてきましたが、私は塾の教師をしています。時々いろいろな科目の勉強についてもお話ししてみようかなと思っています。

自分が勉強した科目で特に効果のあった科目に「世界史」があります。

大学の共通テストの選択科目としては、世界史は覚えることが多すぎて敬遠する受験生も少なくないと思います。
私も高校生の時は世界史は最初は暗記科目と思っていたので、教科書を丸暗記しようと思って頑張っていました。
しかしこの方法は時間ばかりかかって効果は全くなく、1週間ほどしたときにこの方法では世界史はとても勉強できないと気が付きました。
1ページ覚えるのに20分くらいかかり、2ページ、3ページと進むにつれて先に覚えたものは忘れてしまうという事態でした。

たいていはここで世界史の勉強をあきらめてしまうことになるかもしれません。しかし私は世界史を学びたかったので、勉強のしかたをもう一度考え直しました。

発想を180度かえて、1ページ目からの丸暗記で覚えようと思わずに、ひとつの章単位ごとに新聞を読むようなつもりでとにかく読むだけの勉強法に変えてみました。
ひとつの章は20ページ程度だったと思いますが、無理に覚えようとしなければ30分程度で読み終えることができます。そうすると、歴史の勉強法で一番大切な歴史の流れがまっすぐ頭の中に入ってきました。

一通り読んでもそれほど時間はかかりませんので、もう一度同じところを読むことにしました。
2回目の時には、太字部分と自分で大切だと思ったところに赤線を引き、2~3回ほど頭の中で反復しました。このときも、忘れることは気にしないで読みました。
そのあと、4~5冊ほど買っておいた世界史の問題集のうち、最低2冊は解きました。1冊だけだとどこが重要かわかりませんが、2冊以上読むことで共通して出てきている内容は大事なところだというのがわかります。

また、自分でここは大切だと思って赤線をひいて覚えたところが、問題集に載っていたり、載っていなかったりします。
逆に、大切だとも思わずに赤線も引かなかったところから問題集に出ている部分があることにも気づきました。
そのあともう一回読むと、その章の8~9割は頭に入りました。

その頃の受験雑誌には、「世界史の勉強はサブノートを作るのがいい」と書いてありましたが、私はそれは時間がかかってしまい、いい方法だとは思いませんでした。そこで、書いてまとめるということは極力なしで勉強しました。

そうやって毎日2~3時間勉強すると、約350ページあった山川の「詳説世界史」が20日で一通り終わらせることができました。

その後は時々時間をみつけて最初から最後まで教科書を読みました。その時はそれぞれの章を読んだら問題集を1冊やるということを繰り返しました。始めて半年ほどの高2の秋のころには、世界史の教科書に書いてある内容はほとんど頭に入れることができました。そのころから学校の世界史のテストではほとんど間違えた記憶はありません。

今日のお話はこのくらいにして、次回また世界史の勉強について書いてみたいと思います。

私の塾の生徒には、私の実践したこの勉強法を長年紹介してきています。
卒業生の人たちの目に留まって、なつかしく思いだしてもらえたら嬉しいです。


私の著書です↓


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