第四回 - ULS式ノーミングセッション-B.個人の考えを共有
ノーミングセッションの進め方を引き続きご紹介します。今回は、そのうちの【B.個人の考えを共有】をご紹介します。
前回の【A.プロジェクト情報の共有】では、PMからプロジェクトについての情報を提供することで、チーム内で共通認識を持ちました。今回はメンバーに焦点をあてます。
各メンバーの強みを最大化し、弱みを補完するためにはまずお互いのことを良く知ることが必要です。ここで紹介するツールを使って、メンバーのパーソナリティや、ワークスタイルを明らかにしていきます。
①自己紹介
メンバー毎に自己紹介を行います。主に2つのツールを使用します。
・自己紹介フォーム
ここでは「強み/好きなこと」「不得意なこと/嫌いなこと」「これまでの経験」「知っておいてほしいこと」の4つのフレームで自己紹介を行います。
ここではポジティブ要素だけでなく、ネガティブ要素も伝えることがポイントです。メンバーそれぞれの強みはより伸ばし、弱みはチームで補えることが理想です。そのため、ネガティブなことでも共感して引き出すことで、メンバーが自己開示できるようにPMはファシリテートします。
最後に、これまでどのようなプロジェクトを経験してきたかということ自己紹介に含めています。
・ストレングスファインダー
ストレングファインダーとはGALLUP社が提供する診断ツールです。Webの質問フォームに回答することで自分の強みを発見することが出来ます。こん強みとは、使おうと意識しなくても、無意識のうちに発動するような性質です。「ポジティブ」「活発性」「社交性」などの34の資質から、上位5つの資質を診断してくれます。
ストレングスファインダーの結果を自己紹介で共有することで、メンバーがどのような資質を持っているのかを相互に理解することができます。
なお、より上位のプランではすべての資質の順位を確認することができますが、ここでは上位5つだけで十分です。
②働き方ルール
多様な働き方が求められています。コロナ禍を経て、リモートワークが当たり前になった現在では、働く時間、場所も様々な選択肢があります。
例えば、子供を幼稚園/保育園に送っていくため毎日決まって不在となる時間があるなど、人によって様々な事情があります。
ウルシステムズでは極力このような事情は考慮して働いてもらえるよう配慮する方針としています。
プロジェクトと個人のそれぞれの都合の妥協点を探って、実現可能なルールとして落としどころを探り明文化します。
ただし、公にしたくない事情もありますので何をどこまでメンバーと共有するかは、当人と事前にすり合わせておくようにしています。
ルールは形骸化してしまいますので、このノーミングセッション後も定期的に見直すようにしましょう。
以上、ULS式ノーミングセッション-実践編における【B.個人の考えを共有】の説明でした。
次回は【C.期待値の交換と合意】に引き続きます。
ではまた!!
このブログではチームビルディングの方法論 ULS式ノーミングセッションを紹介しています。
第一回:ULS式ノーミングセッション
第二回:ULS式ノーミングセッション-最初の一歩
第三回:ULS式ノーミングセッション-A.プロジェクト情報の共有
第四回 - ULS式ノーミングセッション-B.個人の考えを共有 ←いまココ
第五回 - ULS式ノーミングセッション-C.期待値の交換と合意
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