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生活に色を加える

今回のiMacのカラーバリエーションが、どういう過程で生まれてきたのかという部分に興味がある。

PCのあり方の転換期

初代のiMacは、「パーソナルコンピュータ」と言われながらも、OA機器的でしかなかったPCのデザインに対して、「パーソナル」な位置づけをデザインとして提案したというところに意義があると思うのだけど、今のリモートワークの状況というのは、PCを使った仕事そのものが一気にパーソナルなスペースに入ってきていたという意味では、初代iMacの登場の時期以来の大きな転換期と考えることもできる。

PCは、その大きさからしても生活空間のなかに置くと、かなりの存在感がある。生活空間のなかでPCが、無機質なものとして存在するのではなく、色のあるカラフルな存在として存在するというのは、特にこのような閉塞した状況下では、需要があると思うし、存在意義があると思う。そういう意味で、グラフィックを重視するクリエイター向けの27インチではなく、一般ユーザー向けの24インチからになったのだろうし。

M1チップの開発過程からすると、コロナ以前に計画は動き始めていたのだろうし、カラーバリエーション自体は、iPhoneを考えれば、モデルチェンジの目玉として当初から考えられていたことのように思うのだけど、それがこのタイミングになったというのは、単なる偶然だけではないと思うので、どういう変遷を経て今回の発表に至ったのか知りたいと思うのだ。

生活の空間、仕事の空間に色が一色加えることの意味

MacのデスクトップPCの需要がどれだけあるのかという部分はあるとしても、周辺機器や他社PCなどで模倣する流れもでてくるだろうから、数年のデザインの傾向にある程度の影響は与えるだろう。生活の空間、仕事の空間に色が一色加えられることの意味を、これから確認することができるかもしれない。

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グラフィックデザイナー、ウェブデザイナー。 メディアのデザインやプランニング、コンサルティング、デザイン関連の執筆。 著書に『デザインの教室』『デザインの授業』『フラットデザインの基本ルール』『ビジネス教養としてのデザイン』など。東京造形大学非常勤講師、経団連推薦社内報審査委員。