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『戦国時代の自動操縦』#毎週ショートショートnote (400文字)

 苦労して首級をとったが、見れば見るほど奇妙な奴らだ。言葉も通じなかったから異人には違いなかろうが。

 しかしこやつらが出てきた、これ。
 鉄の塊にしか見えぬが、小屋なのだろうか。

「なんと面妖な……」

 中は昼のように明るい。壁や天井から眩しい光が放たれておる。それも、いろいろな色があって目が痛くなるほどだ。

 二つの首級をぶら下げたまま奥へ進むと、突然、声のようなものが鳴り響いた。他にも仲間がいたか。

『顔認証確認。システムを起動します。おかえりなさいませ、お客様。
 ご旅行はお楽しみいただけましたでしょうか? 新婚旅行に当社のタイムトラベルをご利用くださいまして、誠にありがとうございます。
 本船はこれより2550年へ向けて帰還いたします。なお、本船はオートパイロットにて運行いたします。ご到着まで、どうぞごゆっくりお寛ぎくださいませ』

 意味の分からぬことをほざいた後、入り口が消え、小屋が揺れだした。


こちらの企画に初めて参加させていただきます。

こちらのショートショートガーデンさんにも投稿しています。


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