円安をもっと活かせないか
円安の話が続くけれども、今日も1ドル150円のニュースを見て、円安が特に話題になっていることがわかる。いろいろ調べたところ、去年の今頃は1ドル110円付近をうろちょろしてたので、約40円もいつの間にか上がったことになる。
何をもって円安と言うのかはわからないが、 2国間で同じものを買える購買力平価が、1ドル100円だとしたら、1ドル110円は円安と言われ、当時も円安と言われていた。
当時の実質金利は日本の方がアメリカよりも高かったにも関わらず、円安であったというのは、アメリカ株や資産価格が高かったからというのが有力な見方であり、最近までも日本の方が実質金利は高かったとのことだが、円安になっていったのは不思議な現象の一つであった。
さすがに、現在はアメリカと日本の名目金利の差が大きくなり、実質金利もアメリカの方が高いという見方であり、円安に動いているというのは納得できる。
自分もアメリカに居た経験があるが、特に食に関しては、日本の方が質が圧倒的に高いという見方である。他の製造品に関しても、まだまだ日本の物の方が質が高いと感じるものはたくさんある。普通の流れであれば、購買力平価により、特に今は円安で安くていい日本製品の需要が伸びて、円が買われて円高に振れるとも思うのだけれども、そうならないのが不思議なことだ。
どうしてかと考えれば、食については、まず観光客の入国制限も少なからず影響があったかもしれないし、製品については物流の停滞の要因が上げられるのではないかと思った。海外からの投資についても、より投資を受け入れるように、法人税の減税などをして促進されると、より利益の生みやすい国と捉えられて、円が買われるのではとも思う。
いずれにせよ、規制緩和が進まず、いろいろな物にアクセスがしにくいというところに円安の要因があるのではないかと感じた。日本の製品の質を考えれば、何か、ちょいと制度や政策をオープンに自由な方向にしていけば、すぐにでも円高に振れそうな気もするのだけれども気のせいだろうか。どんどん円安を活かせる環境が整えば、企業も投資を増やし、賃金も上げる機運も高まっていくと思うのだが。
#円安 #経済#購買力平価#規制緩和
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