【中日ドラゴンズ現状】
4月好調で一時は首位に立ったドラゴンズは、5月に最下位の定位置に戻った。一昨年、昨年と若手を積極的に使って、経験を積んだ選手が一軍への慣れも出てきて、細川選手を中心として、大砲も育ってきて、チームプレイに徹した中田翔選手という4番の存在が大きかったことが好調の原因だと見ていた。そして、立浪監督が若手選手を使ったこと、そして選手を大幅に入れ替えたことが功を奏してきたと自分の中で4月は立浪監督の評価が上がったのである。
しかし、中田翔選手や好調を支えた田中幹也選手を休ませながら起用し続けて、打順もコロコロ変わっていったというところがやはり最下位という定位置に戻った原因であると自分は考えた。これも、落合元監督の考えから来るものなのだが、プロ野球選手であるし、給料をもらっているのだから、休ませながらというよりも、使い続けてそれで怪我をしてしまったら変わりの人を起用するということでないと、レギュラープレーヤーであるという選手の責任感が生まれないのではないかと思うのである。結局、気を使いながら使った中田翔選手は怪我をして戦列を離れたのを見れば、逆に使い続けた方が怪我をしないのではとも思ってしまう。そして、怪我をしてしまったということはそれが実力でもあると考えた方がいいのではないか。
さらに、ある程度不調であっても、使い続けないと浮上のきっかけを掴みにくいだろうし、打線というのは線であって、チームワークで流れもあるから、コロコロ変わっていては一体感も喪失されるだろう。
内部事情は外からではわからないし、外部の人間がとやかく言うことでもない、リリーフの分業制で見られるような新たなやり方もあるのかもしれないのだが、会社経営をする自分として、従業員や選手の責任感とやる気を起こして最大限の能力を発揮させることが大事であると考えるから、選手の好不調よりも選手のやる気に重点を置いたほうがいいと考えるのである。
さらに、最近まで下位打線で使われていた福永選手が、先日3番に抜擢されていたのだが、3番の威厳も失われるし、今まで3番は固定されていないようだったが、3番で使われていた選手は変えられた時にやる気を失うのではないだろうか。
プレーするのは選手であるから、選手のやる気と自信がある時にこそ、最大の成果が生み出されるだろうし、色々な技術的な知識は豊富でありそうな感じである一方、その辺の呼吸や感覚というものが立浪監督には欠如しているのではないかと、今回は厳しく言いたくなったのである。
ドラゴンズファンなのでドラゴンズに優勝してほしいのだが、正直なところ、このままでは最下位という定位置で終わるのではないかと見ている。やっぱり、選手をうまく使う監督であれば、遅くとも2年目までにはある程度の結果が出るはずで、結果が出ていないのは監督の責任であると思う。それでも、この予測で期待が最小になったから、予測が当たらなければいい誤算ということで見守っていきたいと思う。