【バンテリンドームプライムワン Experience】
先週の土曜日に妻の韓国人の友達ご家族に招待されて、初めてのバンテリンドームのプライムワンの席で観戦した。プライムワンはホテルのような作りで、専用の入り口から入場し、エレベーターで4階に上がり、個室のような場所でテレビを見ながら食事をして、バルコニーで生の野球観戦ができるような作りになっており、いわゆるVIPルームであった。
前々から自分は屋外の球場派で青空のもと野球を観戦するのがいいと思っており、バンテリンドームは使用開始からすでに20年以上も経過して、完全にそういった存在を忘れていたから、今回観戦する前も期待していたわけでもなく、どういった場所かも気にしておらず、ドラゴンズも今は強いし、ただ子供達と観戦するにはいい場所だとぐらいしか思っていなかった。
その友人家族とは約3年前に知り合い、お互い年がほとんど同じ2人娘を持つ名古屋に韓国人の妻を迎えた家族として、親しく親交させて頂いており、ご主人はライオンズとロータリークラブのメンバーで、当時も一度お誘いを受けたことがあったのだが、若鯱会に入る前はなんのことかよくわかっていなかった。若鯱会に入ると、ラインオンズやロータリーの話を聞いたり、実際に入会されている人もいるから、今になってどういう存在か、入会意義があるのかということを認識できるようになったというのも若鯱会に入った進歩であると言えよう。
そして、今回プライムワンを体験してみると、まず個室で食事をして、その後お酒が回ってきたらバルコニーで観戦でき、さらに小さな子供達も遊び回らせることができる、家族連れには最高の場所であった。
試合はと言うと、満員で、阪神戦であったが、ドラゴンズの現在の勢いも借りたのかドラゴンズファンが球場のほとんどを占めていたのが印象的であった。特にピンクのユニフォームを配られ、阪神ファンもそのユニフォームを着た人もゼロではないだろうし、たくさんのファンがそれを着用していたからそう感じた部分も大きかったのかもしれない。
このドラゴンズファンの熱狂は何なのだろうと思ったのだが、コロナ明けと地元に対する想いの強さのほかに、何年もの低迷による鬱憤というものが溜まっている気がしたのだ。あとはこれだけ長い低迷が続いても生え抜き監督である立浪監督への人気は大きいというのはけっこうこだわりを持った思いを持っている人が多いことに気づかさせる。
昨年に甲子園に観戦に行った後に書いたように、バンテリンドームのファンも甲子園球場の阪神の応援とひけをとらずに熱狂的で、唯一の違いは、バンテリンドームでは阪神ファンの多い一方、甲子園では中日の応援はほんの少しであるということだけである。甲子園の阪神の応援も内野席はバンテリンドームのように予想していたよりも熱狂的ではなく、そんな内野席のおとなしさも同様にバンテリンドームで今回再確認することもできた。
自分の持論では、アウェイはアウェイらしく応援は小さいほうが何かチームとして謙虚でよく、このホーム球場の熱狂があれば充分だと思うし、アウェイでも応援が強い阪神のような人気球団が少しはあってもいいとも思う。実際にMLBではヤンキースのアウェイでの人気も強く、イタリアサッカーではユベントスファンがアウェイで多かったりするし、そんなチームは他の国でもあるのだ。それでも、昔より巨人のバンテリンドームでのファンの減少傾向にあるのは、ファンと趣向が多極化し、巨人一極集中の時代が終わりつつあるということを示しているのだろう。
近年、MLBのような球場にあこがれ、そしてエスコンフィールドという北海道にMLBの球場を模倣した球場が建設され話題となり、ドーム球場を批判して、名古屋にもそんな球場を都会のど真ん中に作ってほしいと個人的に思っていたのだが、今回、バンテリンドームも様々な仕様の座席があり、もっとリノベーションをしたりPRを上手にすればまだまだ上手に使えるのでとも思ったのである。
年を重ねてきたのもあり、寒い春や秋、夏の暑い中で観戦したりする大変さや、雨で中止になることを考えればドーム球場の良さも感じるのだが、やっぱり青空の元で野球を観戦するのは格別でビールも美味しく感じるから、エスコンフィールドのような開閉式の球場がベストだとも思う。
プライムワンには、女子プロゴルフナンバーワンに輝いた方とか、自動車メーカーの元会長がいたりと壮々たる方々がおられたようで、妻はその女子ゴルファーの方と試合の最後の方話こんでいて、そういった方々と出会える場所でもあり、灯台もと暗しというのか、こういう近くだからこそ気づかないそして期待のしていなかった楽しみを得た貴重な体験であった。
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