秋が急にやってきた。

「最近の気候は夏と冬しかあらしまへんな」「そうでんな」(誇張した関西弁)
というやり取りを今年の夏もたくさん聞いたし、言った気もする。
(あらしまへん、もそうでんな、もさすがにネイティブではないので言えない。ネイティブでもよほどの人しか言ってないかもしれない‥)

先週も言った気がするが、秋は訪れた。
今日は京都にも居たので、余計に秋を感じたのかもしれないし、自ら感じに行ったのかもしれない。

秋といえば故郷の長崎では長崎くんちというお祭りが10月7日、8日、9日に行われる。今はどうなのか知らないけど、長崎くんちの時は小学校も午後半休になり、学校終わったあと、必ず友達と行っていた。秋といえば長崎くんちだし、みんなそれぞれ地元の秋のお祭りに思うことは多いと思う。

長崎を出たのは18歳の時なので、もう30年も長崎くんちに行っていない。

長崎くんちのない秋を過ごした期間のほうが圧倒的に長くなっているのに、やはり秋といえば長崎くんちだし、この時期はやっぱり帰りたいなぁとも思う。

今住んでいるところの近くでもお祭りはあるのだろうけど、お祭りはやっぱり故郷のものだ。

長崎には、実家との折り合いが悪くなってからずっと帰ることもなく、最後に帰ってから13年も経っているし、これからもよほどのことがない限りは帰らないと思う。

長崎くんちのない秋はただ寂しくて切なくて、お祭りの喧騒がそんな寂しさを紛らわしてくれていたのだなぁとも思う。

「最近の気候は夏と冬しかあらしまへんな」と言えるようになった頃には、長崎の思い出も、長崎くんちの思い出も、それこそ秋という季節も、なくなっているのかもしれない。

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