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ほりごこち

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仏像が日本にやってきてから1500年の間、御像の数だけあったであろう幾多のエピソード。仏像を造ったり修復したりする造佛所で、語り継がれなかった無数の話。こぼれ落ちたそんな物語恋し… もっと読む
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記事一覧

よしだ造佛所・吉田沙織が切り撮る、香りの手触り

毎月オリジナルのお香を10本お届けするサービス「OKOLIFE」。そんなOKOLIFEの連載企画「フォト…

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木の香り、木の声、仏のうた (前編)

ほりごこち 仏像が日本にやってきてから1500年の間、御像の数だけあったであろう幾多のエピソ…

吉田沙織
4年前
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木の香り、木の声、仏のうた (後編)

ほりごこち 仏像が日本にやってきてから1500年の間、御像の数だけあったであろう幾多のエピソ…

吉田沙織
4年前
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[小説]ながれながれて(前編)

ほりごこち 仏像が日本にやってきてから1500年の間、御像の数だけあったであろう幾多のエピソ…

吉田沙織
4年前
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[小説]ながれながれて(後編)

ほりごこち 仏像が日本にやってきてから1500年の間、御像の数だけあったであろう幾多のエピソ…

吉田沙織
4年前
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白檀の香りと記憶の明滅

それは、パソコンの前で自動書記のようにつづられた物語だった(注:オカルトな話は出てきませ…

吉田沙織
4年前
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千手観音の御手に山菜

2020年春、海辺から山間部に家族で引越した。 同じ高知県内とはいえ、環境が驚くほど違う。 以前は冬でも夏のような日差しが注いだ温暖なところだったが、今いるところは春先に雪が降ったり水道管が凍結するような山の上だ(引越し早々、水道管破裂の洗礼を受けた)。 山の上から土佐湾を臨む 引越し作業は、田舎でも疫病のニュースで持ちきりとなった頃で、お世話になった人にろくに挨拶もできないままだ。未だ「引越しのお知らせ」も出せず心苦しく思っている。 兎にも角にも、荷物と人間は移動で

異香ただよう

 雨の匂いのする薄曇りの朝、梅雨の木曜だった。口の渇きを感じながら、私たちは京都を車で走…

吉田沙織
3年前
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むかしの匂い

「これね、むかしの匂いがする」 猛烈にキーボードを叩いていた私は、娘の声にハッと顔をあげ…

吉田沙織
3年前
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