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若手現場監督が仕事を楽しめる方法 ~職長さんを動かすコミュニケーション術~

◆現場でコミュニケーションが取れないと、仕事が辛くなる!

建設現場の若手監督が仕事を楽しめない原因の一つは、職長さんや職人さんと上手くコミュニケーションがとれないことです。

職長が自分より年上だったり、いろいろと特徴のある人だったりすると、どうやってコミュニケーションを取ったら良いのか悩んでしまいます!

ところが、多くの上司は、「職長さんと信頼関係を築けばいいんだよ!」と簡単に片付けてしまいます。これだけでは、どうやって職長さんに話しかけて良いのか分かりません。

今回は、若手が職長さん達とどうやってコミュニケーションをとっていったら良いのかお伝えします。

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◆共通点がコミュニケーションのはじまり

まず、最初にやることは、職長さんと共通点を作るということです。
例えば、職長さん達が最初に現場に入場する新規入場者教育で、「どこから来ているんですか?」とか「どこの出身なんですか?」というように尋ねます。

ここでは、職長さんを佐藤さんとしましょう。
「そうなんですか。佐藤さんって□□の出身なんですか?△△に住んでいるんですね!」と繰り返します。

佐藤さんから「そうだよ!」と返事が返ってきます。
あまりテンション高くない場合もありますが、ガッカリしなくても大丈夫です。

出身地や住んでいることころが一緒なら、「同郷ですね!」と声を掛けましょう。
もし、出身地が違っていても「□□へ行ったことがあります!」「そこなら知っています!」「〇〇があるところですよね!」と話題を重ねていきます。

すると、佐藤さんは、「こいつは俺に興味を持ってるな!」と若手に親しみを感じてきます。

考える人達

◆相手の好きなことや趣味には話題が満載

また、休憩時間などに、佐藤さんが仲間と話している中で、好きなことや趣味についての話題が出れば、「佐藤さんは、〇〇が好きなんですね」と佐藤さんに関心を持つと、さらに親近感が深まります。

例えば、釣りが好きなら「佐藤さんは、釣りが好きなんですね!」と話しかけ、「実は私も好きなんです!」とか「どんな魚を釣るんですか?」と話しかければ、佐藤さんは勝手にしゃべりだします。(笑)

こうなれば、お互いの心の壁も取れて親しい関係になっていきます。

上司のあなたは、職長さん達の出身地や興味や好きなことに関心を持てば、職長さん達とコミュニケーションが取りやすくなることを若手に教えてあげましょう。

相手の情報をキャッチしたら、その話題で共通点を探していけば、信頼関係を築く一歩を踏み出すことができます。

◆雑談すると仕事が頼みやすくなる!

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職長さんに仕事を頼む前に、趣味の話など雑談して打ち解けた雰囲気を作っていけば、仕事も頼みやすくなります。
職長さんのところへ若手と一緒に行って、先輩のあなたが会話の見本の見せてあげれば、若手もすぐに覚えられます。

職長さんとのコミュニケーション術を手に入れたらこんな感じで話ができます。

ある朝、若手現場監督が、
「佐藤さん、おはようございます!」(若手、緊張)
「お、おはよう!」(職長、ちょっと不機嫌)
「釣りの調子は、どうですか?」(若手、すごい緊張)
「まあまあかな!」(職長、でも笑顔)
「そうですか!ところで・・・」(若手、笑顔)

もし、釣りの話題がなかったら「今日は天気がいいですね!」というフレーズでも大丈夫です。
天気は、万能の共通点です。それと、最初に名前を呼ぶと、相手の関心が高まります。

さて、今回の質問です。

「若手が職長さんと親しくなるために何が必要でしょうか?」

最初は上手くいかなくても見守ってあげてください。雑談が長くても成果が出ていれば大丈夫です。

私たちの仕事は、人を動かすことが9割です。ただし、職長さんの言いなりになっているときは、助けてあげましょう。

現場監督の仕事と職長の仕事は、しっかり区別することは重要です。

次回に続けます!お楽しみに!(^^)!

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