Think and Grow Rich

6月1日 月曜日

今日は週2日に減った仕事の勤務日だった。 12時から16時までのたった4時間。

お金の心配さえしなければ、こんなにのんびりした日常を過ごせるのはとても貴重なことなのかもしれない。

せわしない日常を過ごしていれば、ものごとをじっくりと考える余裕すらなくなり、そして、常に何かにおわれて生きるようになる。 私は気がついたらすでに37歳になっていた。


昨日からナポレオン・ヒルの「Think and Grow Rich」を英語で読んでいる。
日本語版では「思考は現実化する」という。 自己啓発本のバイブルとも言うべき本で、知っている人は多いはず。

出版されたのが随分前だから、英文の文体も少し古めかしい。読みにくいといえば読みにくいが、格調ある文体なので読み進めていくうちに、自分の気分も少し厳かになってくる感じもある。


こういうことを書くと、よくありがちな自己啓発セミナーの決まり文句みたいで嫌なのだが、今日この本を読んで改めて感銘を受け自分でも実践しようと思ったことは


「覚悟を決める」、そして逃げ道をつくらない、ということ。

(Every person who wins in any undertaking must be willing to burn his ships and cut all sources of retreat. )

そして

目標を明確にすること。

例えばお金が欲しければ「たくさんのお金が欲しい」ではなく、「いついつまでに100万円を手に入れる」と具体的に決めてしまうことだ。
(Fix in your mind the exact amount of money you desire. It is not sufficient merely to say “I want lenty of money”. Be definite s to the amount.)

そしてそれを得る為に、自分はリターンとして何をするのか、そして具体的な日にち、計画を決める。 そしてそれを紙に書き出し、毎日寝る前と朝起きてから声に出して読み出すこと、まるでもうすでにそれを得ていると感じ、信じること。
(英文は長いのでここには書かない)

人間を動かすのは殆ど潜在意識からであるらしい。 


日頃から使う言葉には気を付けろとよく言われるが、それはネガティブでくよくよした言葉を普段から使っているとそれが自分の潜在意識に刻まれていくからなのだ。

とくに寝がけと起きがけは顕在意識の働きが鈍いので、その時に発した言葉というのは潜在意識にも刻まれやすいのだという。 私のバイブルである中村天風氏の「成功の実現」という一万円もする本にも同じことが書いてあった。

つまり、どの自己啓発本も書いていることは似たようなことで、あとはそれを実践するかしないかだろう

私は一時期自己啓発本にハマっていたこともあり、こういう知識だけは前から知っていたが、実際に継続してこなかったので、今も実現されてないのだと思う。


先週みた、禅僧になった元米海兵隊員のドキュメンタリーで、その米国人の禅僧が

「あなた自身が十代だったり、あなたに十代の子供を持っていたりするなら、彼らとともに座って、性行為について詳しく説明することが出来るでしょう。 しかしその説明では、彼らの性行為を体験したいという欲を満たすことはできないのです。」

If you ever been a teenager yourself or you’ve had a teenager as a child, you can sit down with them and explain in great detai about sex. But that’s not going to satisfy their need for their experiential knowledge of sex

と言っていた場面がある。

知識だけつけても、それだけでは空虚であると言っていると理解して良いと思う。 私は本を読みすぎるきらいがあり、知識偏重に陥りがちになるが、 本を読んで理解したつもりにならないよう、いよいよ気をつけなければならないと改めて思ったまでだ。 


この「Think and grow rich」には、「Desire」つまり「欲望」を持てとしきりに書かれているのが気になる。

過剰な欲望は危険だと説く仏陀やキリストの教えと真反対のことを言っており、金儲けに悪びれることがないユダヤ教もしくはアメリカ的な資本主義の匂いを非情に強く感じ、 少々戸惑う。

その「欲望」を野晒しにしてきたが為に、人間はここまで地球を壊し続けてきたのではないか。 


 結局は何を選ぶか、どのような道に行くかは、自分次第ということだろうか。

とにかく、もうしばらくこの本を読み進めていくしかあるまいよ。


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