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今年も土壌診断の結果をもらいました。強酸性の畑は3年半経ってどうなった?

2020年9月、就農する2年前、さいこうファームの就農予定地の畑は驚くほどの強酸性だった。

pH3.8~4.4。そんなに酸性なことある?
これがどのくらいの酸性度かというとワインくらいらしい。
我ながら分かりやすいような、分かりにくいたとえだ。

「ワインくらいの酸性の土地で育てた野菜」というと悪くない気もするが、これほど酸性が強いとそもそも野菜にとって大問題だった。

農水省の資料をみるとブロッコリーも含む多くの野菜の至適pHは6~6.5の弱酸性。

https://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/hozen_type/h_sehi_kizyun/pdf/siryo3.pdf

pH4前後はというと、そんな野菜はリストにない……。

ということで、就農前に軽く絶望していたのが2020年だった。

そして、炭カルを大量にまいてみたのが2021年4月。

その後の、2021年10月に届いた土壌診断結果は、pH4.3~5.6。
まだまだ酸性が強いものの少しずつ弱酸性に向かって上昇している気配が感じられた。

さらに、その後ライムケーキを散布したり、野菜を育てたりしてきたさいこうファームの畑。

実は2022年はバタバタしすぎていて土壌診断に出せず、2023年のシーズン終盤に出していた結果が本日届いた。

その結果は……。

pH5.87〜6.77。多くはpH6前後に落ち着いていた!

ついにさいこうファームの畑は野菜を作れる畑のpHに到達していたのだ。
データを詳しく見ると、まだまだ石灰や苦土といった成分は量が少ないものの、それすらだいぶ向上していた。

すごい。

いよいよ、野菜がうまく取れないのは、「元々の畑が良くなくて……」と言い訳できなくなってきた。

よし、今年こそばっちり野菜をつくるぞー!

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最後まで読んでいただきありがとうございます。東京から北海道オホーツクの美幌町に新規就農した4人と1匹家族の農業、子育て、おすすめスポットなどをほぼ毎日更新しています。もしよろしければ「スキ」「フォロー」をお願いします!
(登場人物)
ぼく:東京大学で農学博士取得後、ベンチャーで8年勤務。その後、北海道で新規就農。
幸枝さん:ぼくの妻。北海道大学で生命科学修士、ぼくと同じベンチャーで同期入社。2015年に結婚。
つむぎ:4歳の長男。北海道で元気いっぱいに成長中。電車、働く車、飛行機など乗り物大好き。
スピカ:3歳の猫。女の子。網走の病院で保護されていたところからぼくの家にやってくる。
櫂:1歳の次男。長男が騒ぎ回る横で、どっしりと寝ている大物感を漂わせる。

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