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結局耕起はしたほうがいいの、どうなの?と調べてみる

今日は一日プラウ耕。2枚刃のリバーシブルプラウを付けたトラクターで畑の上の行ったり来たり。ひたすら畑の土壌を反転させる。この時期、美幌町内ではあちこちでこのプラウ耕が行われている。シーズンの終わりにプラウで畑起こし、これはほぼ常識の様になっている。

畑起こし、これって何で必要なのか?リバーシブルプラウのカタログによると、プラウの効果は、団粒構造形成の促進、連作障害回避、冷害・干ばつ回避、害虫の卵や雑草の種子抑制、乾田化と地温上昇、緑肥のすき込み、水筒の根腐れ・秋落ち防止と書かれている。なるほど、なかなか盛りだくさんだ。

ネットに落ちていた、ホクレン営農技術情報誌には上記のようなメリットがあるのは認めつつも、耕盤層の形成や土壌侵食の助長といったデメリットが有ることにも触れている。

耕盤層というのは耕起や機械踏圧でできる硬い層で、圃場の透水性を低下させることが知られている。早い話が、大きなトラクターで畑を管理している内に地中にカチカチの層ができてしまうことのようだ。特にプラウ耕をやるときに強い力がかかりできてしまうらしい。硬盤層があるとその下に作物の根が伸びないというデメリットもあるらしい。

これらのデメリットを考えると、プラウ耕は百害あって一利なしという過激な意見を唱える人もいるらしい。深く反転させるプラウ耕ではなく浅く耕すスタブルカルチなどを使うという考え方のようだ。

こういったデメリットも鑑みて、世界ではプラウ耕をしない不耕起栽培が流行っているらしい。

不耕起栽培を確立したアメリカのアメリカのオハイオ州立大学特別栄誉教授のラタン・ラル博士は、2019年に日本国際賞を受賞した。

一方で不耕起栽培にもデメリットがあり、雑草の繁茂、湿害の発生、土壌物理性の悪化などが言われていて、日本では流行っていないのが現状とのこと。

うーむ、結局どういうことだってばよ。分野としては土壌科学の範疇らしい。そのへんが専門の人に実際の話しを聞いてみたいなぁ。聞きに行こうかなぁ。

それにしても、美幌は紅葉がきれいになってきた。


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