見出し画像

ブロッコリーの畑作り、今年はいろいろ試しています

「今日の風速は4メートル、うん、まだマシだ、やってしまおう!」

毎年4月の後半は強い南風が吹く美幌町。風速7、8メートルなんて日もザラだ。風速8メートルのときは、家の中にいても風の音がビュービュー、ビニールハウスも飛ばされんばかりの勢いだ。

「風が強すぎて、ブロードキャスター使えないよなぁ、うんうん」

と風が強いことをいいことに、締め切りに追われていたライター仕事にかかりっきりだったが、今日、ようやく畑づくりを再開。

昨年のさいこうファームのブロッコリー畑の準備は次のようにやっていた。

1,畑をサブソイラー
2,ブロードキャスターで苦土生石灰100kg/10a、発酵鶏糞80kg/10aを全層施肥
3,畑を大きいロータリーで撹拌
4,ロータリーマルチャーを使って畝立てしながら、イーマイルドNS487を140kg/10aで作条施肥
5,定植

このやり方が原因だったのか、雨の多い天候が原因だったのか、それともほとんど管理できなかった畝間の雑草が原因だったのか分からないが、病気が多発していた。

あんまりうまくいかなかったのであれば、変えてみるか、と今年は定植前の流れを変えたものも試すことにしてみた。

使うのは、スタブルカルチと住商アグリさんに相談して使ってみることにした資材たち。その流れはこんな感じ。

1,畑をサブソイラー
2,畑にスタブルカルチ
3,ブロードキャスターで苦土生石灰100kg/10a
4,数日おいて、ブロードキャスターで発酵鶏糞80kg/10a、エンザイム有機631を40kg/10a、キーゼライト20kg/10a
5,ロータリーマルチャーを使って畝立てしながら、特S255を90kg/10a
6,定植

大きく変わったのは、大きいトラクターでのロータリーがけをスタブルカルチに変更したことと微生物資材であるエンザイム有機631を使うことだ。そして実は散布する窒素量がだいぶ少なくなっている。

ロータリー作業をスタブルカルチに変えたことで、畝立てがうまくいくか心配だったが、試した感じでは問題なさそう。

微生物資材についてはまいてはみたし、病原菌の割合をへらすというアイデアは理解している。それでも「効くのかな?」と半信半疑。目に見えない分子生物学の研究をやっていたぼくだが、実際に畑で使ってみると、目に見えない微生物の効果には自信がもてない。

今日は4と5のテストまでやれたから、明日には5の本番と定植ができるかな。
今年のブロッコリーどうなることやら。

最後まで読んでいただきありがとうございます。東京から北海道オホーツクの美幌町に新規就農した4人と1匹家族の農業、子育て、おすすめスポットなどをほぼ毎日更新しています。もしよろしければ「スキ」「フォロー」をお願いします!
(登場人物)
ぼく:東京大学で農学博士取得後、ベンチャーで8年勤務。その後、北海道で新規就農。
幸枝さん:ぼくの妻。北海道大学で生命科学修士、ぼくと同じベンチャーで同期入社。2015年に結婚。
つむぎ:3歳の長男。北海道で元気いっぱいに成長中。電車、働く車、飛行機など乗り物大好き。
スピカ:2歳の猫。女の子。網走の病院で保護されていたところからぼくの家にやってくる。
櫂:0歳の次男。長男が騒ぎ回る横で、どっしりと寝ている大物感を漂わせる。

サポートとは「投げ銭」の意味です。 サポートにて100円でも200円でも頂けるとやる気に繋がります!皆様のサポートありがとうございます!!