トラクターの中で荒野を想う

久しぶりに未来農業センターでの作業。こちらでも冬に向けた準備が進む。

まずはビニールハウスから、ビニールハウスの扉を外し、屋根のビニールを剥がす。以前はすごく重かった扉が、今日はなんだか軽く感じる。今年の夏、野菜農家で日々肉体労働していた成果が出ているのかもしれない。それか、自衛隊の漫画を読んでいるせいか。ビニール剥がしも二人がかりで意外とあっさり終わる。

ビニールハウスの後は、畑の後片付け。最後まで残っていたデントコーンの収穫が終わった畑にディスクハローをつけたトラクターで向かう。デントコーンというのは飼料用のとうもろこしで、普通のとうもろこしは実だけを収穫するが、こっちは地上部全体をまるっと収穫する。このデントコーンの収穫、ものすごく豪快、使う収穫機もとてもかっこいい。トランスフォーマーに出てきそうな機械だ。

デントコーン後の畑は来年から畝の方向を東西から南北に変更する。そのため今年の畝の向きに直角にディスクハローを通す。畝の段差を超える度にトラクターが激しく揺れる。車内の僕もそれに合わせて飛ばされ、天井にガンガン頭を打ち付ける。ロデオのような揺れ方だ。原野で暴れ馬を乗りこなしている様子を想像しながら、作業を続ける。ジョーバに乗って痩せるのであればきっとこれでも痩せるんじゃないだろうか。

日が暮れ始めて今日の作業は終了。朝晩は本当に冷えるようになってきた。