39歳、はじめての年末調整&給与支払&償却資産申告

39歳になってさっそくはじめての壁。

昨年末に届いて、気にはなっていたけど、そっと置いておいた税務署からの年末調整の書類。そして、その後に届いて、中をちらっと見てこれまたそっと置いておいた、町役場からの償却資産報告書の書類。

ずっとそっとして置けるのであればそうしていたかった。

しかし、内容を読む気を失わせるような分かりにくい書類には、唯一分かりやすくはっきりと、締切は1月31日と記載されている。

「ふぅ、やってみるしかないのか・・・」

39歳になったぼくは手をつける。

まずは年末調整から。会社員時代には言われるがままに経理のみなさんに年末調整の書類を提出していた。今回、ぼくは妻に給与を払う立場になったので、ちょっとそれとは違うようだ。

封筒を開き、同封されていた手引を読もうと試みる。そのボリュームと言葉の難しさに即座に断念。

「よし、E-Taxでやってみるか」

E-Taxにログイン。しかし、もうどの書類に手をつけたらいいのかさえ分からない。みんなマジでこんなことを自分でやっているのか・・・。

途方に暮れていてもしょうがない。こうなったら最後の手段だ。ぼくは車に乗り込み、網走の税務署に向かう。

予約の時間、窓口に案内してもらい、説明を受ける。分かったことはこんなことだ。

年末調整と給与支払い報告書
<学んだこと>
・給与を支払う側の人は年末調整をやる義務がある
・年末調整をやるために必要なのは、給与を支払っている人の扶養控除等申告書と基礎控除申告書
・扶養控除申告書は、一事業者(一番多く給与をもらっているとこ)にしか出せない
・扶養控除申告書を出している事業者からの給与にかかる源泉徴収額は出してないところと比べてかなり安くなる
・ぼくがフリーになってからもらっていたのは源泉徴収票ではなく、支払調書だった!
・支払調書を出すにはそれは別の申告が必要
・年末調整は給与所得に対する源泉徴収簿を埋めていくことで完了。そして源泉徴収簿は補完するだけで提出の必要はない
<提出すべきもの>
(税務署向け)
・給与所得の源泉徴収表等の法定調書合計表
(町役場向け)
・給与支払い報告書(総括表)
・給与支払い報告書(個人別明細書)

いろんなことがグワーッとしたが、最終的に提出書類は税務署に1枚、役場に2枚だけ、そしてどれも書く内容はけっこう簡単。終わってみれば「こんなもんか」という印象だ。封筒に同封される書類はもっとシンプルにならないものかしら・・・。

とにかく、税務署の人に相談に行く、という経験ができたのが大きな進歩だ。困ったらもう直接行くようにしよう。

そして、お次は町役場からの償却資産申告書。これも同封されていた手引を眺める。そして、すぐにそっと閉じる。「何をどう書けばいいのか」がどこに書いてあるのかがわからない・・・、一番それが知りたいのに。

「ふー、税務署の人が役場にはeLTAXというのがあると言ってたなぁ」

仲良くなった税務署の人に聞いた耳寄り情報を元に、eLTAXにログインを試みる。

そして、断念。どうやら、eTAXと違ってeLTAXはスマホからマイナンバーカード読み取りの仕組みが使用できず、カードリーダーが必須のようだ。

結局、車に乗り込み、役場に向かう。

窓口について、説明をしてもらう。そして次のことが分かった。

償却資産申告
・償却資産申告書で記載するべき部分は、一枚目の上部の基本情報(名前とかマイナンバーとか)と二枚目の種類別明細書
・種類別明細書に記載するのは住宅やトラクターを含む事業用軽自動車を除く減価償却する資産(住宅と軽自動車は別で税金を支払っているため)
・減価償却する資産とは、確定申告用に会計ソフトでまとめた固定資産台帳に記載したもの
・種類別明細書で記入する項目は、種類、資産の名称、数量、取得時期、耐用年数、取得価格で十分(あとは役場のシステムで自動計算されるらしい)

これも、聞いてみるとそれほど難しくないことだった。何なら会計ソフト上ではすでにまとまっているものを記入するだけ。口で説明してもらうとすぐに分かるものが、書類で説明するとこうも分かりづらくなるもんなのね。

なんだか、前職でイベントの運営マニュアルを作っていたときのことを思い出す。不足なく、正確に書こうとすると、結局訳わからなくなるほど過剰な感じになるんだよなぁ。

税務署、役場の2ヶ所での手続きを終えたぼくは、美幌に新しくオープンするお店でちょっと成長したご褒美にソフトクリームをゲットするのでした。

2月1日に美幌町にOPENする「ソフトクリームカフェムーン」
1月27日はプレOPENでした!町に新しいお店ができるのはうれしい!!

最後まで読んでいただきありがとうございます。東京から北海道オホーツクの美幌町に新規就農した4人と1匹家族の農業、子育て、おすすめスポットなどをほぼ毎日更新しています。もしよろしければ「スキ」「フォロー」をお願いします!
(登場人物)
ぼく:東京大学で農学博士取得後、ベンチャーで8年勤務。その後、北海道で新規就農。
幸枝さん:ぼくの妻。北海道大学で生命科学修士、ぼくと同じベンチャーで同期入社。2015年に結婚。
つむぎ:3歳の長男。北海道で元気いっぱいに成長中。電車、働く車、飛行機など乗り物大好き。
スピカ:2歳の猫。女の子。網走の病院で保護されていたところからぼくの家にやってくる。
櫂:0歳の次男。長男が騒ぎ回る横で、どっしりと寝ている大物感を漂わせる。


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