深夜、長年連れ添った戦友からもらった薬が劇的に効いた話

　二回目のコロナワクチン接種。一回目より二回目の方が副反応が強く出るらしい。一回目の時点で翌日寝込んでしまっていた僕は、きっとまただめなんだろうなぁと思いながら注射を受ける。まあ、これでコロナに感染した時の重症化リスクが減るんだから仕方ない。

　夕方5時ごろに打ってからしばらくは何も変わらなかった。早めにベッドに入り横になる。12時頃、目が覚める。なんだか頭痛がするし気持ち悪い。フラフラとした足取りで水を飲みに行く。そして、ベッドへ。また、1時頃に目が覚める、やはり頭が痛い。また水を飲み、ベッドへ。一時間おきにこの繰り返しだ。

「あぁ、もうこんな感じかぁ、困るなぁ。これは、明日は日記すらかけないかもしれない・・・」

これまで、570日続いた日記連続記録もここまでか、と思っていると。幸枝さんがベッドから起き出してきた。時刻は4時前。おもむろに出してくれた市販薬「セシオンハイPro」。

「飲んでみな、楽になるよ！」※セリフは若干の脚色を加えています

僕は病院で処方された薬以外は日頃全く口にしない、基本的にはリポビタンDを飲んで寝ていれば治ると信じている。しかし、このときばかりは深手を負った僕を助けに来てくれた長年連れ添った戦友を頼るように、錠剤を飲んでみることにした。そして、またベッドへ。

それから数時間後、目が覚めて違和感を感じる。頭が痛くない。スッキリしている。戦友が手渡してくれた薬は僕の頭をクリアな状態に戻してくれた。

「市販薬、劇的に効くのね。そりゃ、みんな飲むはずだわ」

こうして、僕は今、571日目の日記を無事に書いているのであった。