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刈り倒されてなお、子孫を残そうとするたんぽぽの生き様

大量のたんぽぽが咲いていたセンターの中庭を刈払い機で草刈り。

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この前除草剤をかけて少し弱っていたたんぽぽも長く伸びてきた芝も一斉に刈り倒す。
これは、除草剤をかける必要あったのかなと思いながらもせっせと刈る。
エンジン付きの刈払い機はかなり重く、ながくやっていると次第に体が痛くなってくる。
今日の美幌は30℃を超える真夏日。
真夏のような日差しの下、ひとり黙々と草を刈る。
気温が高いとはいえ、東京のアスファルトの上での息もできないくらいの熱さの30℃とは全く違い、少し風が吹くだけで気持ちがいいくらいの天気だ。
イヤフォンをつけて、小説の朗読を聞きながら少しずつ自分の領域を広げていくこういう作業は大変ではあるけど実は好きだ。

たんぽぽは刈り倒して、二時間もすると、一斉に綿毛をつける。
それまで黄色い花が咲いていたり、場合によっては蕾だったりするものがすべて一気に白くなっていくのには驚かされる。
刈り倒されてもなお、子孫を残そうとする。

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きっとたんぽぽの中では遺伝子発現が劇的に変化しているんだろうなと思う。
誰かすでにきっと研究しているんだろう。
僕もこの減少を大学時代に目の当たりにしていたら、研究してみようと思ったに違いない。


刈払い機の前には、ビート畑に除草剤を撒いた。
今日使ったのはビートアップと、レナパック、それと展着剤としてサーファクタントWK。

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ビートアップの有効成分はフェンメディファム。
フェンメディファムは1964年にドイツで開発された除草剤で植物体内に吸収されると蒸散流によって移行し、同化作用及びヒル反応を阻害するらしい。
ヒル反応とは植物の光合成による酸素発生反応のことを指すようだ。
レナパックの有効成分はレナシルとPAC。
レナシルの作用機構もフェンメディファムと同じヒル反応の阻害。
PAC(クロリダゾン)は光化学系Ⅱのタンパク質に結合することで電子伝達系を阻害。
つまるところどの農薬も光合成阻害剤のようだ。
これがどうしてビートにかけても平気なのかどうかはちょっと調べただけではわからなかったけど、ビートにはこれらの抵抗性が備わっているようだ。

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今日は、とにかく刈払い機で結構疲れた。

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