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美幌峠からどこまでも広がる雲海を眺めた

朝、目を覚ますと、最近の日課である美幌峠のライブビューイングをスマホでチェックする。ぼんやりとカメラに繋がり画像が表示されるのを待つ。黒い接続画面がしばらく続き、ぱっと画面が明るくなる。そこには、見慣れた屈斜路湖ではなく、真っ白な雲が広がっていた。

月に何度も無い光景にドキドキしながら、横でまだほぼ寝ている幸枝さんに画面を見せる。昨晩からつむぎは咳が出ていて本調子ではない。美幌峠まで行くのを少し躊躇していると、「行ってきたら?」と後押ししてもらう。

僕はすぐに服を着替え、朝食代わりのパンを何切れか持って車に乗り込む。家から美幌峠まで30分弱。前回、見に行った時は、この移動の段階で雲はだいぶ晴れてしまった。朝靄がかかる真っ直ぐな道を車を走らせる。山道を登り、周囲の木々がなくなり視界が開ける。美幌峠はもう目の前だ。

車を降りて展望台まで駆け上ると、目の前には白い海が広がっていた。朝日に照らされた雲海は、ところどころ水飛沫を上げるように波打ち。どこまでも雄大な景色だった。

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気が済むまで、写真を撮り。幸枝さんとライン通話をつないで共有し。しばらく涼しい空気の中でぼんやりと雲を眺めた。

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ここに来てよかったと思った。

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