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元気な声で挨拶すると、何かが変わった気がしてきた話

最近、少しだけ元気な声で挨拶をするようにしてみている。
特に幸枝さんに対して。

毎年のことではあるけれど、夏真っ盛りになってくると農業の調子が思わしくない。
原因は3つある。

1つは雑草。
もう、すごい勢い。
「この畑は、作物ではなくおれらがもらったぜ!」と言わんばかりの勢いで雑草が勢力を伸ばしていく。

もう1つは病気。
こちらも一度広がると手に負えなくなる。
が、今年のブロッコリーはそこまで大きな被害は見られない。
まだ、安心は全くできないが今のところはコルテバ企画での勉強が効いているのかもしれない。

最後の1つは、作業の増加。
もうすぐトウモロコシの収穫が始まる。
今年はアスパラもずっと収穫している。
すると、手が回らずあっちもこっちも中途半端でやりきれず。
そっちもこっちもトラブル発生。

「うまくいかない……」。それを表現して有り余る畑を毎日、目の当たりにして。
ぼくの気持ちは、少しずつ、しかしどっぷりと沈んでいく。
沈んでいく。

すると次第に、それでも前向きに「負けへんで」と頑張っている幸枝さんとの関係もギクシャクしてくる。
ギクシャクしてくると、「もう少し追肥してみたら?」「あのへん、アブラムシ出てたよ」などの情報共有もうまくいかなくなってくる。

このままだと悪くなっていく一方だ。

ということで、とりあえず簡単なことから自分を変えてみることにした。

やったことはただ1つ。
元気よく挨拶してみることにしたのだ。

「おはよう……」、「ただいま……」から、
「おはよう!!」、「ただいま!!」へ。

意識的に。

すると、なんだか家の中が明るくなった気がしてきた。
最初はびっくりされたが、幸枝さんとの間のどんよりとした霧のようなもの流され始めている気がする
何より、元気な挨拶をしているぼく自信も力が湧いて来ている感じだ。

ヒトは、いや、ぼくなんて単純なものだ。
よし、頑張ろう。
まずは元気な挨拶から。

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(登場人物)
ぼく:東京大学で農学博士取得後、ベンチャーで8年勤務。その後、北海道で新規就農。
幸枝さん:ぼくの妻。北海道大学で生命科学修士、ぼくと同じベンチャーで同期入社。2015年に結婚。
つむぎ:5歳の長男。北海道で元気いっぱいに成長中。電車、働く車、飛行機など乗り物大好き。
スピカ:4歳の猫。女の子。網走の病院で保護されていたところからぼくの家にやってくる。
櫂:1歳の次男。長男が騒ぎ回る横で、どっしりと寝ている大物感を漂わせる。

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