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除草ロボットが欲しい

先日も触れたようにさいこうファームは、常に雑草に押されまくっている。とりあえず、土壌処理系の除草剤を使ってみることにしたが、もう一つ気になっているものがあるのだ。それは、除草ロボットだ。

噂では自動で雑草だけを退治してくれる夢のようなロボットがあるらしい。

しかし、調べてみると畑で野菜苗を活かした形で除草してくれるロボットはあまり見つからなかった。

参考になったのは2020年の「農業先進国での畑地用ロボット除草機の開発状況」というレポート。

https://akita-pu.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=1211&item_no=1&attribute_id=22&file_no=1

少し前のモノだから現時点ではまた変わってきているかもしれないが、このレポートでは5つのロボットが紹介されていた。

1つ目は、スイスの「AVO」。
このロボットは750kgの巨体が畝を自律走行し、カメラにより雑草を感知しそこに除草剤を噴霧する仕組みらしい。

2つ目は、フランスの「DINO」。
こっちも機体重量800kgとなかなかの巨体。畝の上を自動走行し、期待下部についている回転刃で雑草を物理的に倒してくれる仕組みだ。カメラにより回転刃を適切に操作して除草を達成するとのこと。

3つ目は、ノルウェーの「ASTERIX」。
このロボットも自動走行で除草剤を散布する。上2つよりかなり軽量の300kg。これもAVOと同様にカメラで雑草を認識し除草剤をかけていく。異なるのはこちらは噴霧じゃなくて滴下という点だ。滴下なので飛び散らない上に、少量で済むというメリットがある。

4つ目、5つ目は共にオーストラリアの大学で開発されている「AgBoT II」と「RIPPA」。
どちらも自動走行でAgBOT IIは除草剤、マイクロ波、ホーで、RIPPAは除草剤または土壌撹拌で雑草を退治するらしい。どちらも大学の研究の結果報告が少し前の時点で止まっているが現在はどうなっているんだろう?

https://research.qut.edu.au/qcr/Projects/agbot-ii-robotic-site-specific-crop-and-weed-management-tool/

これら5つの他にも、アメリカのFarmWise社の「Titan」というやつも見つかった。
これは、カメラで雑草を認識し物理的に倒していくもののようだ。

ところで日本はどうなの?と調べてみると。
ぱっと見つかったのはNTTドコモが手掛ける「AI除草ロボット」くらい。これは機体重量18kgと海外のものに比べて超小型。除草は爪のようなもので物理的に行うようだ。これについてもオーストラリアの大学のものと一緒でちょっと前の資料しか見つからなかった。現在はどうなっているんだろう?

https://www.maff.go.jp/j/kanbo/39_docom.pdf

とまぁ、調べてみたところ、いつになるかは不明だけど、世界的にはこの先やっぱりロボットが使われていきそうだ。日本はどうなるのだろう?ぼくらのような数ヘクタール程度の農家にもロボットを使える日が来るのかしら?

冒頭のレポートは偶然にも幸枝さんの母校の秋田県立大学のものだったこともあるし、この分野に詳しい方のお話も聞いてみたいなぁ。
それと、日本で除草ロボットを研究開発している方!ぜひさいこうファームの畑を実験に使ってくださいませ!

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