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泣きっ面に蜂に雑草に病気に青虫に機械の不調でもうおしまいだ……と思っていたら。noteを読んでくれていた近隣の農家さんに助けてもらえた話

一時不調だったブロッコリーは、雨が降り気温も少し下がったことでまたある程度収穫できるようになった。

と思ったところ、次のステージのブロッコリーに異変が……。
花蕾が茶色っぽくグジグジした感じのものがみられる。

すぐに農業改良普及センターの方に相談したところ、花蕾腐敗病らしい。
今まで雑草だらけになってしまったり、生育が止まったりはあったけれど病気だけはなんとか防いでこれた。

しかし、ここ数日の雨天続きで、ついに病気が発生してしまった。
丁寧に防除してきたつもりだっただけにかなりショックだ。

雑草が多くて湿気が溜まったのが原因だったのか、苗の時点で青虫にかじられまくったのが良くなかったのか、他にも原因があったのか、それともそれら全部が原因なのか。

ふぅ。

失意の中、もう収穫を終えたステージのブロッコリーをヤンマーのAF890でロータリーをかけてすき込んでいく。
畑がきれいになると気持ちは少しスッキリする。

しかし、さらなる異変が……。
トラクターの作業機が勝手に上がってしまう。
下げてもすぐに上がってしまうのだ。

あぁ、頼みのトラクターまでもだめになってしまったのか……。
これは、直るのだろうか?修理はいくらかかる?

実はちょっと前にフォード3000のエンジンも掛からなくなってしまっていた。
さらに、ミノルカルチもガソリンタンクからガソリンが漏れるようになってしまったし……。

はぁ、今年も頑張っているのに赤字になってしまうのか……。
ぼくは本当に農業に向いてないのかもしれない。
子どもたちの将来のためにももっと向いている仕事をしたほうがいいのではないか?

どんよりとした気持ちで、子どもたちと一緒に早めのふて寝をすることに決める。

翌朝5時、アスパラの収穫。
2時間の収穫を終え、家に戻る。

「たくみくん、女満別の農家さんがキュウホーのバネカルチを持ってきてくれるって!」
「え?本当に?」

暗闇の中にいるとき、いつも誰かが救いの手を伸ばしてくれる。
ぼくらは本当に人に恵まれている。

どうやら、先日のnoteを読んで、今は使っていないカルチを持ってきてくれたらしい。

その上、「子どもたちにどうぞ」とお菓子まで持ってきてくれた。

ありがたすぎる。
暗く、すべてに見放されたような気持ちに沈んでいた中で、ぼくらを気にかけてくれて手を差し伸べてくれる方がいることが本当にうれしい。

ゆずっていただいたカルチを使って、もっと雑草を抑えて、病気を減らして、安定してブロッコリーを作れるように頑張ってみよう。

うん、頑張ってみよう。
本当にありがとうございました。

noteを始めて、続けていてよかった。

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最後まで読んでいただきありがとうございます。東京から北海道オホーツクの美幌町に新規就農した4人と1匹家族の農業、子育て、おすすめスポットなどをほぼ毎日更新しています。もしよろしければ「スキ」「フォロー」をお願いします!
(登場人物)
ぼく:東京大学で農学博士取得後、ベンチャーで8年勤務。その後、北海道で新規就農。
幸枝さん:ぼくの妻。北海道大学で生命科学修士、ぼくと同じベンチャーで同期入社。2015年に結婚。
つむぎ:5歳の長男。北海道で元気いっぱいに成長中。電車、働く車、飛行機など乗り物大好き。
スピカ:4歳の猫。女の子。網走の病院で保護されていたところからぼくの家にやってくる。
櫂:1歳の次男。長男が騒ぎ回る横で、どっしりと寝ている大物感を漂わせる。


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