2歳の息子とばんそうこう
つむぎの好きなものの1つにばんそうこうがある。どこかをちょっと怪我したとき、ママやだでぃが貼ってくれるばんそうこう。それは彼にとって本当に特別な、元気があふれるものなのだろう。
遊んでいたおもちゃで指を挟んでしまったとき、猫のスピカにちょこっとひっかかれてしまったとき。
「テープはってぇ!」
つむぎは泣きながらばんそうこうを要求してくる。必要なのはアンパンマンが書かれたちょっと割高なばんそうこうだ。おとなから見ると、この程度ならはらなくていいのでは?と思うこともあるが、つむぎにはぜったいにばんそうこうが必要なのだ。要求に負けて貼ってあげると。
「もうこれでだいじょうぶ!」
怪我の程度に関わらず、ころっと機嫌が良くなってしまう。アンパンマンばんそうこうの威力は絶大だ。
そんなつむぎのばんそうこう業界にも春の改変がおこなわれた。ドラッグストアで見つけたのはおさるのジョージのばんそうこう。
「ジョージのばんそうこう。かわいいねー!」
満面の笑みで手に取りレジに持っていく。
家に帰り、どこかに痛い場所がないか探すつむぎ。肘のあたりにもうとっくに治っているちょっとした引っかき傷の跡を見つけ、痛そうな演技をはじめる。
「いたいー、テープはって!」
引き出しにしまわれていたジョージのばんそうこうを引っ張りだして持ってくる。
「えぇ、べつになんともなってないよ」
アンパンマンのときと同様、割高なばんそうこうを無駄遣いしたくないぼくは、ちょっとだけ拒否を試みる。
「はってぇー」
「はいはい」
そんな抵抗も虚しく、あっさりつむぎの熱意に押し切られ貼ってあげることになる。
ニコニコ顔になるつむぎ。LINE通話で東京のじぃじとえいちゃんにも自慢。
つむぎはばんそうこうが大好きなのだ。
おさるのジョージのばんそうこうもそれを貼って喜んでいるつむぎも、すごくかわいいなぁとおもうだでぃなのでした。
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