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『これ、いったいどうやったら売れるんですか?』を読んだ

マーケティングがテーマの『これ、いったいどうやったら売れるんですか?』を読んでみた。著者は永井孝尚さん。元日本IBMのマーケティングの専門家だ。著書に『100円のコーラを1000円で売る方法』などがある。僕も、なんとなくこのタイトルは聞いたことがある。この本は2016年の10月発刊だ。

当時、町中で目にしたような現象や商品を題材にして、それが成功に至った理由をマーケティングの切り口でわかりやすく解説してくれている本だ。「バリュープロポジション」やら、「ブルーオーシャン戦略」やら、「価格戦略」やら、「マーケティングミックス」などなどマーケティングの考え方がふんわりと理解できる。どれもこれも説明を読むとなるほどな、そうだろうなと思うことばかりだ。

中でも、第6章の「女性の太った財布には、なにが入っているのか?」の章が面白かった。前職ではありがたいことに様々なすごい人たちに会う機会があった。その中のひとりに、吉野家のバイトからスタートして、若くして吉野家ホールディングスの代表にまでなっている、まるで漫画の世界の主人公のような河村社長という人がいた。本当に若くて、気さくで、気の良いお兄さんのような人だった。その人がはなまるうどんで代表をやっていた時代の活躍の片鱗をはじめて知った。やっぱりしっかりとした実績を上げていたから、はなまるうどんの代表からさらに吉野家ホールディングスの代表に登っていったんだなぁと思う。

この本を通して、2016年当時、勢いがあったビジネスがどういうマーケティング戦略で理解できるかはよくわかった。ただ、うまくいったことに対して後から分析して理由付けすることは、それはできるだろうなと思う。一方で、同じようにマーケティング戦略を考え抜いたにも関わらず、日の目を見なかった例っていうのもけっこうあるんじゃないかなとも思う。どうなんだろう?もしあれば、そういう事例の分析も読んでみたい。

さて、僕も農業を本格的に始めたら、自分で販売するルートを作ることも考えている。今回この本を読んで改めて重要性を感じたのは、どんなお客さんに届けるかを想定することと、そのお客さんにとってどの様にして特別な存在になるかを考えることだ。実際にやることは農業、その中でも野菜づくり。どんな人に届けることを目指そうかなぁ。特別な存在になるためにはこれまでの自分の人生も分析しつつ強化していく方向に動いていくのがいいんだろうなぁ。いまのところ、分かりやすい特徴は東大農学部で博士をとった人が野菜を作っているというポイントなのかな。少なくとも参入障壁はけっこう高いだろうし。これがうまくマッチした納得感のある価値を野菜つくりから生み出すにはどうするべきか。下手したら気持ち悪がられそうだしな。

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