見出し画像

八戸市民作家はカンヅメブースでスライドづくり

 晴れて八戸市民作家に登録できたので、ブックセンターのカンヅメブースを使わせてもらうことにした。今日はつむぎと幸枝さんは、お義母さん、お義姉さんと一緒に青森はちみつ納品旅に向かっている。

 ブックセンターに入り、ドキドキしながらカフェの店員さんに声をかける
「あのぉ、市民作家のなんていうんですか、ブースっていうんですかね、それをそのぉ、使わせてもらいたんですけどぉ」
「はい、カンヅメブースですね?」
「そう、その、カンヅメブースです!」
「少々お待ち下さい」
カンヅメブースという名前がぱっと浮かばず、マニアックな本を店員さんに遠慮がちに尋ねるときのような声がけをするも親切に対応してくれ、すんなりとブースを使えることに。

 カンヅメブースは、書店の本棚の裏にあるこじんまりとした個室だ。中には、シックな机、素敵なライト、座り心地のいい椅子、サクサクのWi-Fi、小さな部屋には贅沢なエアコンがセットされている、もちろん電源も使わせてもらえる。

「ほほう、これが八戸じゅうの作家が憧れるカンヅメブースか、いいではないか」
と声には出さずに頭の中でつぶやく。

 バッグを置いて、パソコンを取り出す。気分は気持ちに余裕のあるイケてる作家だ。画面を立ち上げ、グーグルプレゼンテーションを開く。

「さて、、やばいな」

 イケてる作家から、今日締切の原稿を3つ抱えているのにすでに時計は21時を回っているイケてない作家へと、一気に気分を切り替える。今週末に呼んでもらった勉強会のプレゼン(40〜60分)が未だ手つかずなのだ。「2歳児と一緒に暮らしていると、なかなかパソコンに向かえなくて・・・」頭の中の担当編集者に言い訳を言いつつ、作業を始める。

 まずは紙のノートで構成を考えて、次に一枚ずつのスライドのタイトルを書き入れる。そこからは、グーグルフォトとnoteとにらめっこしながら、写真を入れていく。カンヅメブースの環境のおかげで久しぶりに集中して作業が進む。

 16時、青森はちみつ納品旅帰りの幸枝さんから「車に乗ってく?」とお迎えの連絡が。「ありがと、乗ってく!」気持ちだけげっそりとした、新人作家が返事をする。

「うん、8割できた、頑張った。編集さんも許してくれるはず」
頭の中で妄想しながら家路に着くのでした。

 それにしても、カンヅメブースすごく良かったです!集中しやすい丁度いい広さ、スタンドライトで手元を照らせるのもとても助かるし、Wi-Fiも快適。空調管理も自分でできるのが嬉しい。何より、作家気分で作業ができるのがめっちゃおすすめです!!あ、気分じゃなくて僕はもう(八戸市民)作家だった。


サポートとは「投げ銭」の意味です。 サポートにて100円でも200円でも頂けるとやる気に繋がります!皆様のサポートありがとうございます!!