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【別世界】

『北の国から』が好きだ。

いや正確に言うと、好きになったのは28歳になってからだ。

僕が生まれた町は、カラオケも無い、コンビニも無い、映画館も無かった。

そんな町が嫌いな訳じゃなかったけど、、

ただ、

あまりにも何も無いと感じた僕は、早く町を出たかったし、『北の国から』のドラマになんか興味すら湧かなかったわけで。

#純くん風


高校を卒業し、すぐに札幌へ。

もちろん地元に戻ることなんて全く考えなかった。

札幌で就職し、子供の時には味わえなかった楽しみ方を満喫したし、不自由の無いことが幸せに感じていた。

そんな僕が、『北の国から』を観ることになったのは、ドラマのシリーズ最終話が放映された2022年。今から20年前、だ。

関西から転勤してきた先輩が『北の国から』が好きで、ある日の飲み会で、

「道産子なのに『北の国から』を見てないなんてダメだ」

と言われ、正月休みを利用して見てみた。

最終話が終わったタイミングで、道外の人から勧められたあげく、ようやくドラマの1話から見る道産子なんて、僕以外いるのだろうか??

そんなことを思った記憶がある。

1話、、、2話、、3話、4話

あれ?

何これ、面白いじゃん!


お金ですべてが買え、無駄の溢れた都会に対して疑問を感じた倉本監督が、『北の国から』の脚本を練り始めたということを知った。

現代社会が置き忘れてきた、お金では買えない大切なもの。

このドラマには、個性溢れるキャストと、ストーリーで描かれていた。


引き込まれるように、僕は『北の国』からのファンになった。

人や想い、景色、環境、歴史、、

子供の頃『何も無い』と思っていた町は、溢れるほどの魅力があることを知ったのは、町を出てから10年も経っていたわけで。

#純くん風


あれから20年。

コロナ禍で、生活環境や考え方を強制的に変えられた。

・メンタルヘルスケア
・ストレスマネジメント
・マインドフルネス

子供のころマイナーだった言葉が、現代社会に溢れている。

そして、キャンプやアウトドアが流行りだしたのも同じタイミング。 


『自然回帰』


地方を盛り上げるには絶好のタイミングだと思った。


昨年6月に研修で戻る機会があって、行政からは地域の現状と課題、民間企業からはこれからの未来について、膝を突き合わせ一杯聞いた。


そして。


地元の先輩、友人と、札幌の友人を巻き込んで、一つの企画を持ちかけた。


「子供の頃に遊んだキャンプ場に、サウナを置きたい。」


無茶って思われそうなことだったけど、人生初の地方創生に関わる企画とプロモーション。

▫️町を知ってもらうステキなプロモーションをしたい。
▫️行政と民間企業が共に作り上げる物語を広めたい。

各方面へ頭を下げて、沢山の人からの協力と金銭面も含めた準備をし、半年以上の時間をかけて、ようやくひとつの映像ができあがった。



ステキな人、ステキな景色。

田舎だからって出来ないことなんてない。

地方から発信し、ムーブメントを起こせることだってある。

関わってくれた人に伝えたいのは、ありきたりだけど、

『ありがとう』

感謝の気持ちで溢れてる。

子供だった時の自分が、今の映像を見たらどう思ったんだろうな。

 ▫️人を繋ぐ
 ▫️価値を繋ぐ
 ▫️未来を繋ぐ

マグネットプレイスの大きな柱だ。

魅力を再発見し、再構築する。

春夏と、あと2部の制作は決まったが、それ以降はまだ未定。

もっともっと、伝えていきたい人や物が沢山あって。

応援してくれる企業や個人が集まれば、秋以降も続けていくことができるし、この物語を、『北の国から』のようにしていきたい。

このムービーに、僕の想いを乗せて。


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