「私○○買うんだー」と言ったにもかかわらず一向に実行に移さない”無在庫マウント人間”を考察
身近な人の中に、
「私、○○買うんだよねー」
「私、△△するんだー」
などと、決定事項のように伝えてきたはずなのに、後日話を聞いてみると実行に移していなかった人はいないだろうか。
もちろん誰にだって事情があるので変更することはある。
しかし高確率で実行されていないとなると話は別だ。
それに加え、さも自分の物にしたかのように語り、マウントを取ってこようとするからタチが悪い。
実際に手にしていないにも関わらずマウントを取る、筆者はそのような人を「無在庫マウント人間」と呼んでいる。
無在庫マウント人間の特徴は以下のように考えている。
・家族、パートナーが平均以上の収入と社会的地位がある
・本人は仕事はしていない または、年収が平均以下の仕事をしている
・不自由のない生活は送っているものの、贅沢(ブランド品など)を手にする機会は少ない。自分自身が自由に使えるお金は少ない
・家族、パートナーに対して本音でぶつかれない。嫌われることを恐れている
・理想のリッチ生活は常に妄想している
ポイントなのは、自分以外の身内や知り合いのステータスが平均以上であるということ。
無在庫マウント人間の多くは、自分のステータスではマウントを取らず、身内を使って優越感をアピールしてくる傾向にあるのだ。
身内自慢のネタが切れたら、次は友人にも手を出し始める。
そして最後には、ちょっとだけ接点がある人までも引き合いに出し、他人でマウントを取り始めてしまう。
本人も、自分のステータスではマウントを取れないのは分かっているのだろう。
それだけで終わればまだいいのだが、本題である無在庫マウントをしてくることが問題だと筆者は感じている。
無在庫マウントの最悪なところは、さも手に入れたかのように話す、決定事項のように話を進めてくるところである。
「タワマン買う予定でさー話進めてるんだよねー」
「旦那からダイヤのネックレス買ってもらうんだー」
聞かされた側としては真剣に話も聞く、それに伴い質問も出てくる。
「どのエリアなの? 買ったら遊びに行かせてね!」
「素敵だねー! 次会う時に見せてね」
親身になって話を聞いたにもかかわらず、後日その話を聞いてみると、「あー、あれは保留になったー」などを連発されてしまうと、話を聞く気が起きなくなる。
信頼度も下がり、どんな話を聞いても「また始まった」としか思えなくなってしまう。
この手のタイプは、「ウチ、買えるだけの財産はあるんだけどさー」とアピールしてくることも多い。
要は、「買えないんじゃないの、あえて買わないの!」と言いたいのだろう。
どんな形でも見栄を張りたいのが、無在庫マウント人間の特徴の一つでもある。
本人は気づいていないかもしれないが、無在庫マウント人間の評判はすぐに広まる。
Aさん「○○さん(無在庫マウント人間)って、今度有名なハウスメーカーで注文住宅建てるって聞いたよ。引っ越しちゃうの寂しいね」
Bさん「あれ? 確か、『その話は保留になった』って言ってたよー」
Aさん「えー、そうなの? この前、600万円くらいする新車購入するって聞いてたから景気良いのかと思ってたのに」
Bさん「あれもまだ決まってないんだって。話聞いてから1年以上たつけどねー」
Aさん・Bさん「○○さんって話がコロコロ変わるよね(笑)」
直接的には言ってこないが、陰で笑いものにされている可能性は非常に高い。
何故、無在庫マウント人間になってしまうのだろうか。
このタイプの人を見てきて感じたのは、平均以上のステータスを持つ身内による抑圧が原因ではないかということだ。
「俺の稼ぎを無駄に使うな」までは言われていないかもしれないが、それに等しいレベルのことを常に言われ続けているのかもしれない。
収入がない・少ない、能力が低いといった劣等感から言い返せず、我慢しなくてはいけないと自分で追い込んでいる可能性がある。
そんな気を紛らわすために、周囲に無在庫マウントをしてしまうのかもしれない。
「もしかして私、無在庫マウントしてたかもしれない……!」気づけた人は、自分に自信を付けることをお勧めしたい。
特に金銭的な余裕が持てるようなスキルアップをすると良いだろう。
転職活動や資格取得を頑張ってみる、興味のあることにチャレンジしてみる……、なんでもいいから初めて見て欲しい。
継続することで視野が広がり、無意味なマウントをする暇がなくなってくるはずだ。
自由に使えるお金があれば、欲しいものは購入もできるし、貯金をして高価なものを手に入れることもできる。
「……でもやっぱり私には無理」「身内に稼ぎが良い人がいるし」などと、躊躇っている人は一生変わらないだろう。
叶う予定でないものを実行に移すかのような言いぶりをして気分よくなっているだけでは、この先も絶対に満足できない。
いつまでも恥ずかしい話を垂れ流して老いていくだけの人間になってしまう。
一度きりの人生だからこそ、卑屈な人生から豊かな人生に換えていこう。
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