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正当防衛の夢(2020年6月10日の夢)

教室の隣の席に、地味な男子がいる。

彼の友人らしい、小柄で眼鏡の男子がやって来て、私の色鉛筆を勝手に使う。使われたことより、「使っていい?」の一言がなかったことにカッとなり、強く注意する。相手も言い返してきて、口論になる。

いつの間にか体育館にいる。色鉛筆の件が発展し、私は眼鏡に嫌がらせをうける。私は悪くないのに……! 涙をこらえていると、他の生徒たちにヒソヒソと噂され、悔しくてたまらない。

「隣の席の男子」は、私の肩を持ったり、かと思えば友達である眼鏡の肩を持ったりする。それがとても悲しかった。

場面変わって友人の家。

大晦日だ。女の子何人かでお泊り会をしていると、男の先輩が何人かやってくる。イケメンでチャラくて、なによりやさしいのがいい。

まんざらでもなかったが、突然大きな地震がきて、私はテーブルの下にもぐる。私以外は地震への危機感がまるでない。なんだか辟易し、家に帰りたくなる。

「帰るね」

私が言うと、友人たちは特に引き留めることもない。実にあっさりしたものだ。みんな、笑顔で見送ってくれる。

その家に住む子から「あ、この前サキから借りた布団返すね」と布団を持たされた。やるせない気持ちになる。

布団を背負って雪道をとぼとぼ歩いていると、大勢の老若男女が「だるまさんが転んだ」をしていた。戦車を用いての大規模な戦いだ。

争いに巻き込まれ、私も、「だーるまさんがこーろんだ」の「だ」でピタリと止まる。

快活そうなお姉さんたちが、「ごめんね、巻き込んじゃって。車で送るね」と言ってくれる。大きなジープに乗ると、ジープは私の家と逆方向に走り出す。

「だーるまさんがこーろんだ」の「だ」で、お姉さんが思いきりハンドルをきる。ジープはきゅるきゅると回転し、駐車されていた車にぶつかるギリギリのところで止まった。

ジープから降りて帰路を歩いていると、悪党にバイクで囲まれる。

なぜか「私を殺そうとしてる……!」とわかる。

走って家(実家)に逃げ込む。母と祖母に事情を説明し、警察に電話していると、悪党どもが窓ガラスを割って侵入してくる。足をもつれさせながら階段をかけあがり、危機一髪、二階の窓から逃げた。

お向かいの家に助けを求める。悪党がやってくる一瞬前にドアを閉め、鍵をかけた。ぜえぜえと肩で息をしながら、お向かいの老夫婦に事情を説明する。

その家の二階はだだっ広く、たくさんの二段ベッドがズラリと並ぶ。二段ベッドにはそれぞれカーテンがかかっていて、中が見えない。

私はそのうちのひとつに身をひそめる。これだけ二段ベッドがあれば、一発で私を見つけることはできまい。

しかし、小さな子供のいるファミリーが数組いて、子供たちがカーテンを開けてくる。

「しっ。怖い人たちが来るから隠れようね」

そう言っても、子供たちには通じない。みんなきゃっきゃと嬌声をあげてかくれんぼに興じている。

そこに悪党がやってくる。奴は他の人には目もくれず、私だけを狙っている。

私は息をのむ。二段ベットの上段を飛び移って逃げる。いよいよ捕まりそうになったとき、その手を振り払うと、奴はあっけなく落下した。床に大の字になり、目を見開いたままピクリとも動かない。

私が殺した――?

いや、正当防衛のはずだ。でも過剰防衛だったら……。

どうしよう、どうしよう、どうしよう。

混乱した頭でガラケーを取り出し、警察に連絡した。ガラケーはオレンジ色で、ツヤツヤしていた。

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