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独立を決めた日

 自己紹介でも書きましたが、私は約25年中学受験、高校受験、大学受験の大手塾、早稲田アカデミーで正社員として働いていました。で、46歳のある日独立を決意し、47歳の時に独立開業しました。2015年4月のことでした。
 大学4年生の2月か3月に早稲田アカデミーの高円寺校にアルバイト講師として入社し、以来一貫して大学受験部門に携わってきましたが、2012年の秋に体調を崩し、2ヶ月間休職。翌2013年の3月から個別指導部門へ移動しました。
 集団授業・大学受験を20年以上メインにやってきた自分にとって個別指導部門への移動はよく言えばリハビリ、悪く言えば降格人事でした。実際に当時の早稲アカ社内では個別指導部門(及びその担当者)は一段低く見られた存在でした。しかし、当時(2013年頃)早稲田アカデミーの経営陣は個別指導のノウハウの取り込み、校舎数拡大に躍起になっていました。というのも当時の早稲アカは念願の東証一部上場は果たしたものの利益率の低さ、およびそれに起因する株価の低迷に頭を悩ませていたからです。
 一方でその頃は大手個別指導塾が大きく成長し、羽振りの良い時期でした。早稲アカが経常利益率3~5%で苦しんでいる傍らで、明光義塾を経営する明光ネットはなんと利益率20%超!もちろんこれは集団か個別かという以前に直営かフランチャイズかという業態の違いに由来するものですが、早稲アカ的には「明光の個別があんなにもうかるなら、合格実績が抜群で教務力も卓越した早稲アカが個別指導のFC化に力を入れたらメチャメチャもうかるんじゃないの?」という思惑がありました。

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