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「読書」とは自分を覗き込む行為である


『読書革命: 人生が変わる100冊の本』という本を出版致しました!よろしければどうぞ!

「座右の書」とは聞かれたら『加藤諦三先生の「だれとも打ち解けられない人」

 「座右の書」とは聞かれたら20歳の時に読んだ『加藤諦三先生の「だれとも打ち解けられない人」です。
 加藤諦三先生の本は50冊は読んだと思います。

今の生き方の根源になっている言葉まみれ

 『自分の生き方を貫いて、自分から去っていく人は去る。ついてくる人はついてくる。最後は自分の体も死んでなくなる。だから生きている今、失うことを恐れるな!』
 『世間の評価は虚の世界。虚でないのは実は愛だけ。』
 『人は捨てられるから元気になる。』とか今の生き方の根源になっている言葉まみれです。
 落ち込んだ時に定期的に読んでいる本です。

【引用元】加藤諦三(2010).だれとも打ち解けられない人 (PHP新書) .PHP研究所

慢性的に不幸な人がいる

 世の中には客観的には恵まれているのに、慢性的に不幸な人がいらっしゃいます。
 その原因は、ドイツの著名な精神科医カレン・ホルナイのいうところの「内なる障害(inner obstacle)」にあります。
 その方の無意識に「内なる障害」があるがゆえに、頭の切り替えができないのです。

何故人は悩み続けるのか

 人には「成長欲求」と矛盾する「退行欲求」が無意識にある。

 問題の解決には、自発性や能動性が必要だ。それよりも、問題を嘆いている方がはるかに楽です。

悩み続けると「退行欲求」が満たされる

 だから人は悩み続ける。そうしていることで、「退行欲求」が満たされるます。
 これは、その場の満足を求め、負担から逃れたいという欲求であり、小さな子どもが母親に身を委ねて、安心して甘えたいという欲望のことです。
 退行欲求に従って嘆いている方が、居心地が良いからなのです。

自分の態度を変えてみよう

 人の幸せにとって大切なのは、意識ではなく、無意識です。
 深刻な劣等感のある人は、「歪んだ現実」を持つようになり、前向きなことを考えられる現実にいても「いつも苦しみたい」し、「いつもつらい」。

自己執着とは逆の状態が「自分を忘れる」

 中高年になって人生に迷っている人にとっても、「内なる障害」が心理的成長の障害になっています。
 「内なる障害」に支配されている心理状態は、「自己執着」と呼ばれます。
 自己執着が強い人にとっては、自分の期待通りに相手が応じてくれることが重要です。
 人から何気なく言われた言葉ですごく傷つくこともあれば、イライラしたり、悩んでしまうこともある。そうした感情をなかなか忘れられずに、振り回されることも多いのです。

【参考】加藤諦三(2020).『あなたは、あなたなりに生きれば良い』
三笠書房

自分らしく自由に生きるためには、言葉や知識が必要

 「自分らしく自由に生きたい」というのは皆が考えることです。
 
 他人の反応で自分の気持ちを決めるのではなく、「本当の自分」の感情に気が付く。これが自己実現です。
 しかし、何も考えずに好きに行動しているだけでは、それを実現するのは難しいのです。
 自分らしく自由に生きるためには、言葉や知識が必要です。

自分が考えていることは、この世界の中でどういう意味を持つのか


 自分の言葉を持つためには、そもそも自分を縛っている言葉がどういうものかを知らなければいけません。
 それはつまり、「自分が考えていることは、言語化するとどういうことなのか」とか「自分が考えていることは、この世界の中でどういう意味を持つのか」ということを知ることです。
 その時に役に立つのが、読書なのです。

この本をきっかけに面白い本に出合って下されば幸いです

 自分を受け入れるということは、どんな自分であっても、その自分に喜びを感じることです。
 今の自分が不幸だと思っていても、心の持ち方だけで幸せになる人は沢山いらっしゃいます。
 この本を読んでくれた貴方が、この本をきっかけとして沢山の面白い本に出合えれば幸いです。

【参考】pha(2021).人生の土台となる読書――ダメな人間でも、なんとか生き延びるための「本の効用」ベスト30(p.230).ダイヤモンド社.Kindle版.



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