見出し画像

公開講座!今、世界で注目されているゼブラ企業とは?|GRゼミ9期第16回振り返り(2022年3月1日)

みなさんこんにちは!ラモスです!

3/1のゼミは公開講座にて行われ、稀にみる大人数の会となりとても賑わいました!

今回はZebras and Companyの共同創業者、Tokyo Zebras Unline共同創設者でもあり日本GR協会理事を務める陶山祐司さんに来て頂き、「今、世界で注目されているゼブラ企業とは?」と題し地域が大解決のための事業の作り方のお話をして頂きました。

略歴
8歳から20歳まで野球一筋、高校の監督に「なんで野球ができているのか。」と問われ続け、家族への感謝から学校、社会に目が向くようになった。大学在学中に2ヶ月間東トルコ・中東・エジプト・中国などを旅し、たまたま経済産業省から声がかかり(そんなことがあるのか…)社会人がスタート。そこでエネルギー政策、半導体などを担当するも、新しいものが全然生まれない現実から現場に飛び込むべくインクルージョン・ジャパン株式会社に入社。そこでベンチャーの支援に携わる。社会にとっていい事業をしているのにお金が全然出せない。応援・支援できないもどかしさをきっかけにゼブラに問題意識をもって独立して今に至る。

ゼブラ企業の歴史と考え方

2016年に無名の女性起業家4人によって既存のスタートアップ・金融のエコシステムへの問題提起をした1つのブログが世界中の投資家や起業家に広まり、今では2万人以上のコミュニティに拡大しました。具体的には

・株主至上主義に対する新たな価値
・長期的な視点での成長での/企業に合った資金・支援
・日本的経営を見直し/世界への新たな経営の提案(ステークホルダー主義)

これらの必要性がゼブラ企業の考え方を浸透を加速させたといわれています。ユニコーン企業とは相反する存在として提唱された概念ともいわれています。

ゼブラ企業の定義は??

もともと既存のやり方にとらわれた考え方を変えていこうというところから始まった為、定義はあえて作っていないそうです。お金の為ではなく社会、地域の話をすること、それに付随して金融のあり方を変えていこうと向かい企業がゼブラ企業のトレンドとなっています。地域課題を解決しようとしている企業、お金を出す人も携わる人もゼブラ企業。その中には多少のリターンを望んでいる人も入れば一緒にやりたい人投資家もいて、多種多様な考え方があるようです。

ユニコーン企業と比較したときのゼブラ企業の特徴

※ユニコーン企業とは「創業10年以内」「評価額10億ドル以上」「未上場」「テクノロジー企業」の4つを兼ね備えた評価額が10億ドル(1,000億円)以上の未上場のスタートアップ企業を指す。

  • 利益の為ではなく、事業成長を通じて、よりよい社会を作ることを目的としている

  • プロフェッショナルが集まればいいわけではなく、時間の共有、クリエイティブ、コミュニティなど多様な力の組み合わせが必要

  • 1社で独占せず長期的でインクルーシブな経営姿勢

  • ステークホルダーとビジョンが共有され行動と一貫している

出資の事例

「陽と人」

福島県の一番北側の町で人口8000人の国見町をベースにして立ち上がった会社で陶山の国家公務員時代の同期である小林味愛さんが代表を務める。

農家の人たちのために何かしたい、雇用を作りたい、今よりも所得を上げたい。という思いから特産品のあんぽ柿の捨てられてしまう皮に着目し、自身の経験から働く女性の体をケアしたいという思いから化粧品を開発。

陽と人は事業や利益拡大を目指してるわけではなく、上場も考えていない。その為VCなどの投資家からは借りられない。借金でもできない、上場を期待する出資もできない。世の中の為にはとてもいいことをしているし賛同できることから陶山さんの会社が出資した。

その他にも

島根県の石見銀山では古い建物も残しつつ、観光客も集め、その中でそこで生活している人も幸せに暮らせる街。そしてそれが次世代にも受け継がれていく美しい循環を目出す取組みを支援する会社や、海の砂漠化によるウニの磯焼けで中身がスカスカなウニを拾って特殊な栽培技術で中身の詰まったウニにするという会社を支援する取り組みなど徐々に実際の社会課題に取り組む会社が増えてきているという。

地域の為に事業をする人も、それを一緒になって資金面を中心に支援していく人も両者ともゼブラ企業といえる。

ゼブラ企業は初めて聞いた言葉でインプットだけで頭がパンクしそうでしたが、私自身の実家も例に挙げたあんぽ柿を作っている農家なので自分事として新しい発見がありましたし、ここからいろいろと発想を広げていけそうな気がしました。

こうして社会課題を解決するという目的をもった仲間を広げて関わる人が増えて一人でも幸せにできたらいい世の中になると思いました。

陶山さんが最後に仰った資金調達の仕方や関わり方はたくさんあるけど「本質的に何が一番大事なのか」が一番大事で、こうあるべきという考え方は捨てて新しく、そして楽しくやろうよ。という言葉はとても印象に残りました。「優しく健やかで楽しい社会を作ろう」という素敵なポリシーを掲げている陶山さんを今後も応援したい気持ちと合わせて、私もたとえ微力な一歩だとしても行動できる人になろうと思えました。

GR人材育成ゼミ第10期(2022年5月〜9月)ゼミ生を募集開始しました!
次期ゼミが2022年5月から開始することが決定しました!ご参加についての詳細は以下からご参照ください。
https://graj.org/seminar/

GR人材育成ゼミをより深く知るするために…事前説明会を開催します!!
https://grseminar10th.peatix.com/
地域課題を解決するためのGRという手法を身につけた人材を育成する「GR人材育成ゼミ(通称:GRゼミ、吉田雄人ゼミ)」では、2022年5月から開始する第10期生を募集しています。
「GR人材育成ゼミではどんなことやってるの?」「吉田雄人ってどんな人?」「参加者の声が聞いてみたい!」など、GR人材育成ゼミの参加をご検討されるみなさんの疑問にお答えする『GR人材育成ゼミ(吉田雄人ゼミ)事前説明会』を開催いたします。(Zoomによるオンライン開催)
ゼミ長の吉田雄人からのゼミのご紹介、これまでゼミに参加したOBからの体験談を始め、ご参加頂くみなさまのご質問にリアルタイムでお答えします。
ゼミへの応募をご検討されている皆さまだけでなく、GR(Government Relations:地域課題解決のための良質で戦略的な官民連携の手法)に興味がある方、ゼミ長の吉田雄人の話を聞いてみたい!など、どなたでもご参加いただけるイベントです。
ぜひ、お気軽にご参加ください!

■GR人材育成ゼミ(通称:GRゼミ、吉田雄人ゼミ)とは?https://graj.org/seminar/「地域課題を解決するためのGRという手法を身につけた人材を育成するゼミ」です。「GR」とは、Government Relationsの略語「地域課題解決のための良質で戦略的な官民連携の手法」と定義しています。『課題先進国』と呼ばれるようになった日本。その地域課題を解決していくためには、昔ながらの護送船団方式や官製談合とは一線を画した、良質で戦略的な官民連携が欠かせません。財源も人材もノウハウも持たない行政では解決できない問題でも、民間のサービスやソリューションやプロダクトがあれば解決できることもあるはず。そのためにもGRという手法を用いて、行政と民間を橋渡し・通訳することが必要です。この想いのもとに「課題を感じた時、官民の垣根を超えて、誰もがその課題解決にあたることのできる社会」をビジョンとして掲げ、人材を育て、コミュニティを形成し、将来的に課題解決のためのプラットフォームになることを目的として活動しています。GR人材育成ゼミ第9期の様子はこちらからご覧いただけますhttps://note.com/yoshida_seminar/m/m31d36e5788ee

▼お問い合わせはこちらまで
一般社団法人 日本GR協会
E-mail:seminar@graj.org
HP:https://graj.org/seminar/
FBページ:https://www.facebook.com/yoshida.yuto.seminar

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?